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ライブツイートログ12【 特攻装警グラウザー打ち明け話③ 】

さーてそろそろはじめようか!!
美風慶伍が語る

『ライブツイート講座』

特攻装警グラウザーの悪役に見るキャラ造形 第1回目

準備はいいか-!!

反応一件あったのでさっそく始める

拙作グラウザーのファンの人も、
そうでない人も、
とりあえず眺めたことのある人も
どうぞどうぞ!

では開始する

11枚小説コンペ開始直前前夜企画
『特攻装警グラウザー打ち明け話、パート3(1)』

私の特攻装警グラウザーだが、入念に事前設定をねって作られた長編SFアクションである。
当然、主人公たる特攻装警たちは綿密に設定してあるがそれに対する悪役はどうなのだろうか? と言うことになる。

結論から言おう

悪役キャラの成り立ちはこう

①初期設定段階で世界観の中に組み込むために既に造ってあった
②プロットを考察する段階で生み出された
③執筆を開始してからお話の流れで自然発生
④初期構想段階では造ってあったが出す場所がなく消滅

大別するとこの④つになる
さてこれらを順番に説明していく

まず① 初期設定段階ですでに登場

このパターンは――

第1章のメイン悪役

ディンキー・アンカーソン

コレに尽きる

実は特攻装警グラウザーと言うのは同人版で初登場したのだが、その際は第1章からお話が始まっていたのだ。そして、主人公である特攻装警たちの存在に対する『アンチテーゼ』として成立させるべく造られたのだ

特攻装警たちが『正義の味方としてのメカニックヒーロー』と言うのがスタート地点とするなら
ディンキー・アンカーソン率いるマリオネットたちは文字通り『悪意の操り人形』と言うイメージを投影したのである

つまり自らの意思を持つものと、他者の悪意に操られる存在の対比である

特攻装警たちのヒーローとしての造形の結果は言うまでもないが、それに対して対比となり、強烈なコントラストを描き出せるほどの奥行きが悪役であるマリオネットたちには必要となる
そうでなければ『物語に深み』が出ないのだ。

悪の科学者が戦闘ロボットを操って犯罪を行う
そこかしこで散々見たパターンである
これは正直、やりたくなかった。特撮ヒーローとしては王道だからだ。

だが私は死神博士や悪之宮博士のレプリカがほしいのではないのだ。
グラウザーの作品世界に独自性を与える存在が欲しいのだ
だから死ぬほど悩んだ

そんな時に出会った本があった

『ケルト 生きている神話』

フランク・ディレニー著 創元社刊

この書籍にであったことで、ディンキー・アンカーソンと言うキャラは生まれ、特攻装警世界のアンドロイドたちに独特の個性が生まれるきっかけとなったのである。

ここで得られたイメージは『古代ケルトのドルイド僧と自然精霊』であった

古代ヨーロッパを席巻していた民族ケルト
だが今では痕跡すら探すのはむずかしい
だがケルトの文化と血脈は、アイルランド国家の中に営々と残されているのだ
そして荒々しくも誇りを大切にするケルト民族

もうおわかりだろう
ディンキー・アンカーソンは『ドルイド僧』であり、マリオネットたちは彼に仕え忠誠を誓った『自然精霊』であり、猛々しい『ケルト戦士』なのである。そして、その文化背景を成立させる理由と必然性として、ディンキーの出身地がアイルランドに規定されたのだ。

そしてそうなると作品世界背景において『ドルイド僧』のイメージを成立可能にする背景が必要となる。そこで追加したのが『イギリスとアイルランドの対立問題』である。

そこから、ディンキーに追われる存在として『イギリス人のVIP』が必要になり、そのVIPと特攻装警たちをリンクさせる必要から『人工頭脳開発の世界的権威』と言う設定が導き出されて、科学者のチャールズ・ガドニックと英国アカデミーメンバーが生まれたのである

この初期構想が改稿を重ねられて現在のグラウザーのストーリーへとつながることになる。

作中登場したマリオネットたちの中で女性陣であるシスター4は自然精霊のイメージであり、男性3人のガイズ3は誇りあるケルト戦士なのだ――

そしてそのイメージを持ってして、彼らは主役である特攻装警たちのライバルとして彼らは成立する事となるのである。

(ディンキーのキャラ造形には、コレに加えてさらに別な設定と伏線が込められるのだがそれは本編を読んで確かめてもらいたい)

さて、もう一つ、初期設定段階で造形されていた悪役サイドのキャラが二人存在する

まず一人目が作中でも第0章から度々その名がささやかれている暴力団組織である『緋色会』
その筆頭若頭とされている男、天龍陽二郎である。

東京を舞台とした近未来として現実的なヤクザは不可欠だ

そして現実的な悪役としてのヤクザの顔に、未来的な新時代の犯罪者組織としての特性・個性を与える必要があった。そこでヒントを得たのが『ヤクザのマフィア化』の話題であり『ステルス』なる新しい犯罪形態出現のニュースだった

どういう事かというと――

犯罪行為を行う実行犯たちはお互いの素性も名前も知らない
ネットや飛ばしの携帯を使って集められたメンバーであり
犯罪計画が終ればその場で解散。逮捕しても他のメンバーは名前も知らないので捕まえようがない

つまり正体と存在が見えない犯罪者――と言う意味で『ステルス』なのである

最近の窃盗や計画殺人などではこのステルスの形態のものがじわじわと広がりを見せていると言う。今や犯罪もSNS化しているのだ

ヤクザのステルス化――

ここで天龍と言うヤクザの背景が完成する

そして現実の東京を舞台とした、現実的な悪役の代表格としてステルスヤクザ緋色会の筆頭若頭『天龍陽二郎』が誕生することになったのだ。

余録だが、目下、天龍とライバル関係にあるのは特攻装警の一人目のアトラスである

あとはヤクザとして組織の中で必要なメンバーを、組織実態に合わせて一つ一つ描いていくだけである。

第1章で搭乗したインテリヤクザの氷室は、そうしたヤクザの構成員としての『パーツ』として必要性にもとめられて描かれたキャラなのである。

特攻装警グラウザーが近未来物として普遍性と独自性を発揮できているのは、この天龍の様なキャラが許容されている点が大きいと自分では思っている。

さて、①のカテゴリーの悪役の残り一人だが、これについては名前も背景も設定もココでは語れない。
なぜなら『これから活躍するキャラ』だからだ

だがヒントは与えよう。

・欠番となっている第2号機の特攻装警
・物語の端々にでてくる『五年前』
・キーワード『LOST B.』

これはどういうことか?

そう、第3の設定初期から存在している悪役とは――

主人公たちの成立過程に根を下ろした、世界観成立に関わる重要登場人物だと言うことなのである。

だからこそここでは語れないのである
しかし他の商業作品からそう言った人物を例えることは可能だ

まずはエヴァンゲリオンから――

碇ゲンドウ、冬月コウゾウ、赤木リツコ――

彼らは作中の重要組織であるネルフの成立過程をその裏側から知り尽くしている。
それ故に作中でもオープンにされない謎の行動が度々登場する
そう言った陰にこもった行動や演出は作品の奥行きと世界観のドラマ性に強い影響を与えることになる。当然、これらは作品の構想初期から取っ掛かりだけでも考慮しないと成り立たないのだ。


次に、天空の城ラピュタから『ムスカ大佐』

ラピュタを見ていて疑問に思ったことはないだろうか?

一介の諜報部の大佐ごときが、なぜ基地司令を顎でこき使えるのか? と――
しかもすべての命令系統はムスカの意見が最優先されているフシが有る

それはなぜか?

これは作品を見た人ならもうおわかりだろう

ムスカ大佐は、失われたラピュタ王国の王族の末裔、シータと同じ血脈の人間だったのだ

だからこそラピュタ探索について最優先の権限を得ているし、パズー同様、ラピュタの存在を確信している

そして、それらの行動原理はやはり、作品世界の背景設定の根幹が規定された段階で、その当初から考えられていたキャラでなければ、成立させる事は不可能なのだ

整理するなら次のとおりだ

作品世界の根幹に関わりメインストーリーの重要場所に配置される悪役

すなわちラスボス・黒幕・重要ライバル・最終的強敵などは
作品世界設定成立の段階からすで存在してしかるべきものだのだ。

そうでなければメインストーリープロット作成の段階で必然性を持って作中に登場させられないのだ

このグラウザー作品の中の第3の悪役は、構想初期からすでに存在していたため、物語のいつの段階でも、その存在を匂わせる事が可能なのである
その人物がいかなるキャラなのかは――

第1章『ミーティング』
第2章サイドB魔窟の洋上楼閣都市の『凶刃と凶弾と凶拳と』

――を御覧いただきたい。

さて一回で一気に語ろうと思ったのだがタイムリミットだ
ライブツイート特攻装警グラウザーのキャラ造形について語る悪役編
1回目は終了である。2回目は

②プロットを考察する段階で誕生
③お話の流れで自然発生
④出す場所がなく消滅

――の3つを行う

(まとめきれなくてスマン)

さて――

私の自作品についての語りだったのでとっつきにくい所もあったと思う。
その点はご容赦を――

それでは皆さんの執筆活動が豊かなものになる事をねがって今回はこれにて終了である!

お疲れ様でした!!!

[ 2018/03/11 16:15 ] ライブツイートログ | TB(0) | CM(0)

突発性企画『 特攻装警グラウザー、なりきりチャット【高層ビルから脱出せよ】 』

えー、以前にも募集かけましたが、
私のブログのシステムオブパンドラにてなりきりチャットイベントやります

なりきりチャットとは、自分自身でマイキャラになってキャラを演じて会話やドラマを楽しむ『トークゲーム』の一種です。

今回は私の作品である『特攻装警グラウザー』の世界観を利用します

他作品のマイキャラを持ち込んでも構いませんし、今回の為にキャラを自作しても結構です


開催条件は以下の通り

世界観:特攻装警グラウザーの中の2030年当時の東京が舞台

ドラマの場所:最新鋭の超高層ビル

ドラマ形式:パニック脱出形式

開始状況:平日の昼過ぎ、最新鋭の超高層ビルの最上階に集まっていた人々が居た。その日、小学生児童の見学会がたまたま行われていた。その状況下で超高層ビルは何者かに掌握される。脱出に成功するか? それとも人命が失われるのか? 結果はどっちだ?

開始条件:超高層ビルの最上階に参加キャラが全て集まっている(面識の有無は不問)

終了条件:誰か一人が脱出に成功

失敗条件:参加キャラが誰かが死ぬ、または居合わせた小学生たちの誰かが死亡


参加方法:私、美風あてまでツイッターでリプかDMか、なろうでメッセージを送ってください
     またはこの記事のコメント欄でも結構です
     当日の飛び込み参加もOKです

開催日時:2月11日夜9時半開始!
開催場所:システムオブパンドラ無い特設チャットルーム(入室鍵付きです、鍵は私にお尋ねください)

ご参加、お待ちしております

注:グラウザー世界を利用しますが、小説本編には原則影響しません
  参加キャラをグラウザー本編に登場させたい場合は、私美風にお申し出ください。ご相談に応じます


ほんとにまってるよーー!

[ 2018/02/10 11:07 ] なりちゃイベント関連 | TB(0) | CM(0)

ライブツイートログ13【 突発企画『#名刺代わりの小説10選』の解説 】

#名刺代わりの小説10選

キャプテン・フューチャー
生きている首
風のターンロード
乙姫医術道中記
未来のイブ
妖少女ラルヴァ
デモンシード
念術小僧大江戸サイキックボーイ
我がセクソイド
優しく雨ぞ降りしきる

うっわー、みごとにバラバラ!

見よ!この振り幅!

ちょっと語る


『キャプテン・フューチャー』

エドモント・ハミルトン原作のスペースオペラの傑作
主人公のカーチスが超人ではなく偉大なる科学者と言うのがミソ
知性を駆使して地球を救うために戦う姿はまさにSFヒーローの鏡

NHKで放映されたアニメも傑作だが権利関係の問題でもう見れないとか(泣)


『生きている首』

原題「ドウエル教授の首」
頭部のみを生存させる『部分生存』がテーマのSFサスペンス
生首だけされた人間が自分たちの人間性を訴える姿があまりに哀れ
私、美風の人間の生命感に大きな影響を残してくれた。


『風のターンロード』

ミステリー小説大賞を受賞した名作
神戸を舞台にバイクの疾走感と青春群像が描かれた爽快な作品
だが、意表を突くトリックと奥深い人間描写でクライマックスで驚かされる

火サスで実写化もされた。ラストシーンが素晴らしい!!


『乙姫医術道中記』

笹沢左保原作の股旅物の大傑作
木枯らし紋次郎+ブラックジャックと言うべき作風の異色作
特筆すべきは嘉永年間の時代設定下で当時の最新医療となるものを作者自ら正確に調べる姿勢
そのため主人公の乙井村の姫四郎の医術が最新鋭の優秀なものだと言う説得力になっている


『未来のイヴ』

トーマス・リラダン原作の隠れた名作
アンドロイドと言う言葉を最初に生みだした古典SFで、理想の女性を追い求める青年主人公の苦悩がメイン、ストーリーはシンプルだが、人造美女アダリーの内部構造に至るまで設定描写が病的に凄まじい

ただし岩波文庫のため超絶的に鬼読みにくい


『妖少女ラルヴァ』

狼に育てられた野生少女が鉄剣だけを頼りに、荒々しい獰猛なハイファンタジー世界を血まみれになって生きる冒険譚。エロ小説だがエロスがヒロインの狼少女ラルヴァの野性的な魅力となって輝いている。
全裸で鉄剣をふるって戦う様を心から美しいと思った


『デモンシード』

SFモダンサスペンス
自我を得た超コンピューターが完全ホームオートメーションを遠隔掌握し、その中で一人の女性を監禁して自分の子供を産ませようとする怪作
旧版と新版があるが、断然、旧版がオススメ!
超コンピュータプロテウスの生命への執着が恐ろしい!
ただしめっさエロい


『念術小僧大江戸サイキックボーイ』

江戸時代を舞台とした超能力SF冒険ストーリー
とにかくお話のテンポが良くて楽しい傑作

特徴的なのは『落語文体』であり、落語家の語りで全ての描写が進むということ
特に江戸落語の人情噺を随所に匂わせての物語は楽しさの中に人間ドラマが溢れている!


『我がセクソイド』

高度な判断能力を有した商業用性アンドロイドの開発譚をプロジェクトX張りに大真面目な視点で描き上げた異色作
開発の動機、プロジェクトの発足、技術的課題とそれのブレイクスルー、そして実際に市場に出荷したのちの法的問題や社会普及に至るまでが大真面目に描かれてる


『優しく雨ぞ降りしきる』

レイブラッドベリの短編SFで火星年代記の中の一遍
人類滅亡後の世界でホームオートメーションハウスが主たる家人が居なくなった状況下でもなお淡々と家人への世話を焼き続ける姿がひたすら虚しく物悲しさにみちている

SFとはこう言う描き方も出来ると知った名作

以上、10作品
プチ解説でした!!
お粗末さまでした!

[ 2018/02/08 21:52 ] ライブツイートログ | TB(0) | CM(0)

ライブツイートログ12【 特攻装警グラウザー打ち明け話② 】

よしきーた!!! ライブツイート講座! いよいよ始めるぞ!

11枚小説コンペ開始直前前夜企画
『特攻装警グラウザー打ち明け話、パート2』

前回のグラウザー打ち明け話企画では
グラウザーと言う作品が出来るまでの発端となるエピソードについてツイートした
今回は募集した質問をキーにして作品解説や作品作成の裏事情についてツイートさせていただく
今回、最終的に頂いた質問は4件、
いずれもグラウザーのファンの方にも、これから小説を書くために色々と学ぼうとしている人にも面白いと言ってもらえると思う。
時間の許す限りツイートしたい。

では準備はいいか? よしでは行くゾ!! まずは最初の質問だ!!

【質問その1】
『美風様がアクションを組み立てる時に注力しているポイントはどこでしょう?恐らく複数あるとは拝察しますが。バトルを含むアクション描写に悩んでいる方はとても多いと考えるのです』

私がアクションについて力を入れているポイントですが以下の通り

1:ドラマの流れの中での『開始条件』と『終了条件』
2:立体空間の中での相互の位置関係
3:動画映像として想像した時にいかにリアルにイメージできるか?
4:そしてそれを表現しうる〝語彙力〟の確保

さらに――

5:アクションやバトルの表現や描写に必要な知識の確保

――と言う事も重要になる。まずこれを一つづつ説明する。

まず1つ目が、ドラマの中での『開始条件』と『終了条件』についてだ

始まりあれば終わりあり、当然である
だがアクションの場合、そのドラマの中でいかなる流れで始まり、どう言うシェチューションに到達できれば終了となるのかプロットを組み、書き始める前にある程度把握している必要がある。これが『開始条件』と『終了条件』である

拙作グラウザーの中から例をだす
グラウザー未見の人はあとで見て欲しい。

例1)
グラウザーの中で、3号センチュリーと敵アンドロイドのコナンとの遭遇戦

・コンテナ埠頭でのコンテナクレーン車の不審な動き
・それまでの犯罪集団の主犯の逃亡が重なる
・それを追い詰めるセンチュリー

ここで[開始条件]が成立

ドラマ上の開始条件:
>逃亡する主犯を追っていたセンチュリーの眼前で、高所から出現した敵・コナンが主犯ハイロンを惨殺、センチュリーが激昂する

ここでドラマ的には主役であるセンチュリーが、突如出現した敵コナンと、戦闘行動を開始する理由が成立することになる
またもう一つ重要なのが映像として高所から飛び降りてきたコナンがハイロンを一刀のもとに惨殺することで絵的なインパクトとキャラとしての冷酷さを描いている点である
こうしてアクションとしてのスタート地点は成立した。
センチュリーとコナンとが向かい合い戦いを始める理由が出来上がるのである

まずこれが『開始条件』の成立
次が『終了条件』だ

終了条件――つまりアクションをどう言う形でまとめ上げ、次のシーンへと繋ぐかという非常に重要な部分である。実は開始条件でアクションが開始される〝理由〟が非常に重要となるのに対して、終了条件はそこでそのアクションシーンでの行動や状況が、その終了時点で一つにまとまる必要がある。
その『どう流れがまとまるか?』と言う事を事前に把握しておかないと、アクションやバトルと言うのはいつまでたってもしっくりとまとまらないし、演出として読者にとって見ごたえのあるシーンへと昇華させる事はできないのだ!

そして先のセンチュリー対コナンの第1戦の[終了条件]だが――

終了条件:
>センチュリーとコナンがギリギリで競り合い、特にセンチュリーが全力を出し尽くして壮絶な戦闘の末に、紙一重でセンチュリーが届かずコナンに敗北。センチュリーの〝プライド〟に致命的な傷を残して終わる

これが第0章でのセンチュリー対コナンのバトルの終了条件である

この終了条件の成立により以下の伏線が導き出される事になる

1:コナンという剣術アンドロイドの壮絶なまでの凄みと冷酷さ
2:センチュリーの格闘アンドロイドとしての技量とプライドの深み
3:センチュリーがコナンに対して抱くであろう屈辱感と格闘家としての傷付けられたプライド

そして先の3つの伏線は、後の第1章での二人の再戦シーンへとつながり、
第1章のバトルの中の盛り上がりを押し上げる要因として働くのである。これもまた伏線の一つだ

そして第1章第26話『天空のコロッセオⅦ ―拳と剣―』
二人の再戦での開始条件と終了条件が次のとおりとなる

開始条件:
>有明1000mビル内でのコナンの出現、そしてそこに到達し救援を開始したセンチュリー、先のコンテナ埠頭での一戦によりコナンを倒すのはセンチュリーの役目として理由付けが終了している
終了条件:
>剣術家コナンと格闘家センチュリーの、剣と拳の闘いが、格闘家として一皮も二皮も成長したセンチュリーの圧倒的な勝利により終わる。そしてこれにより冷酷な惨殺者を食い止めた警察戦力としてのセンチュリーの姿を成立させる事となるのである。

開始条件・終了条件についてはこうなる
開始条件・終了条件はドラマ的なストーリープロセスの中での必要条件だ。だがそこにアクションを描く上で把握しておかないと大混乱に陥る一大重要要素がある

2の『立体空間の中での相互の位置関係』である

これとーーーっても重要!!
アクションの一番の肝だから目ぇかっぽじって読んで!!

これは以前にどっかでも書いたんだが――

1対1の会話は【直線】、すなわちキャットボール
3人以上になると幅と奥行が加わり【平面エリアでの動き】となる
だがアクションとしてのバトルはこれにさらに高さが加わり、幅×奥行き×高さとなり【立体空間】となるのだ!

そしてこれにも1の開始条件・終了条件がからんでくる
つまり――

1:アクション開始時の立体空間内ので位置関係
2:アクション終了時の立体空間内での位置関係

――が作者の頭のなかに克明に描かれている必要があるのである

私は常にアクションを書く場合、そこを把握することから始める
ぶっちゃけ言ってしまうと、アクションを書く時には大まかながら戦闘エリアやアクションの舞台となる場所の『地図』や『構造図』を描くところから始めている。

第0章のコンテナ埠頭
第1章の有明1000mビル

いずれもメモ書き程度だがマッピングして全体像を把握してから書いている

もしアクションやバトルを書いていて、どうしても何を書いているのかわからなくなると言う人が居たら、そのシーンでの登場人物たちの位置関係だけでも一度、メモ書きしてみると良い。文字として文章として描写する上でいちばん大切な『説明する順番』が頭のなかから導き出せるはずである。
順序関係が曖昧なままで書き始めれば、その曖昧さは紙面から読者へとそのまま伝わる。それでいい作品が書けるはずがないのだ。

これら、会話とアクションの違いについて図で示すなら以下の通りとなる

2者間会話:直線 3者間会話:平面 アクション/バトル:立体 
繰り返し言うけど――
SFだろうが、現代だろうが、ファンタジーだろうが、コメディだろうが、共通の事だからしっかり覚えてね!!

さて次

3:動画映像として想像した時にいかにリアルにイメージできるか?

だがこれには1と2の結果としてこうなる。

つまりアクションを書く際に私の場合、そのアクションシーン、バトルシーンが、一つの動画映像として、一本のアニメや特撮のワンシーンのようにリアルにクリアに夢想できているのだ。

ましてや先のセンチュリー対コナンのように格闘戦だったり剣撃戦だったり――
サイドB第1話『魔窟の洋上楼閣都市』Part31『シャイニングソルジャーズ』のフィール&フローラ対サイレントデルタ・ファイブの『空中戦』
サイドBプロローグ『道化師は嗤う』のクラウン出現シーン

これらも当然、私の頭の中では一本のムービーとしてしっかりと想像可能で完成されている

そこまで徹底してイメージングして初めて、次のプロセスで文章として起こすことが可能となるのである

『動画イメージング』

アクションを志すなら最もコレが肝となる!

そして――

4:そして、それらを表現しうる〝語彙力〟の確保

どんなにリアルに動画としてイメージ可能であっても、それを文章として書き起こすことが出来なければ何の意味もない。無駄な努力に終わる。そこで必要となるのが〝表現力〟であり〝語彙力〟である

これについては以下の方法をオススメする

1:とにかく読む

 大好きなラノベはとりあえず置いときなさい、いいから、それから手を離しなさい!
 古典小説、有名作家の作品、名文家とよばれる文筆家の文章、
 学術書、科学解説書籍――

 (シェークスピアはイイぞ! 古典中の古典だが、現代小説にも繋がる表現力の宝庫だ!)
 
 とにかくたくさんの文章と文字と表現に目を通して経験と知識を養いなさい

2:映画を見る

 映画はプロット構成力を養う意味でもためになる。
 それもあえて自分が慣れていないジャンルに興味をもつことが重要
 やはりグラウザーを書いていて様々な多種多様な映画や小説や文章を見てきたことがここにきて血肉となっている。

3:自分が知らない物を知ることに貪欲になりなさい

 自分が好きなジャンル以外には興味がない!
 そう言う御仁は成長の伸びしろは無い。全くない。全然ない(そこまで言わんでも)
 自分は東映特撮オタクだが、実際にはグラウザーを書く上では、特撮作品から参考になった物は殆どない。それ以外の多種多様なジャンルを時間の許す限り見てきて事が今になって自らの力となっている。それはありとあらゆる事が経験であり『勉強』するチャンスなのだ。
 語彙力も表現力も『学ぶ努力』を重ねた者にのみ宿るのである。


 そして、最後の5である。

5:アクションやバトルの表現や描写に必要な知識の確保――


4の内容とリンクするが、小説の表現の最後のトドメの肝となるのはただ一つ――

『文章的知識』

――これである。

だから格闘シーンのパンチ一つをとっても――

ボクサーのそれと、
空手家のそれと、
素人のそれと、
中華拳法家のそれとでは、
理論も名称も構造も歴史も経緯も、全く異なる物であり、それに付けられている言葉も全く異なってくる。

それら『必要知識』を知り身につける努力は日夜続けるべきなのだ。

当然それらの知識は一朝一夕には身につかない。たとえ今、役に立たない知識でもあとから必ず役に立つことが来る。
知識を得ることにはもっと貪欲になるべきなのだ。

以上が、私が『アクションを組み立てる時に注力しているポイント』である

わかったかな?


初っ端からかなーり、書きました
読んでる人がドンびかないか心配です(汗)
さてでは次の質問


【質問その2】
 小説を書くに当たって、美風様が脳内に描き出すイメージはどんなものですか? 例えば五感を駆使した疑似体験とか、映画のようなカメラ・ワークとか、漫画のようなコマ割りとか

 お、いいところ突いてきてるね
 では次に回答をだす

私の場合、脳内に描くイメージは――

『映画の撮影カメラのファインダー』

――の様な状態です。

つまりどういうことかというと

1:舞台装置となる都市の光景
2:そしてシーンの舞台となる地点の全景
3:そのシーンの時系列てきな情景となる『5W1H』
4:ストーリーに絡む設定要素を満たした登場人物たち
5:ストーリー上の背景設定を反映させた情景演出
6:ヴィジュアリティとしての演出効果
7:セリフとBGM

これら及び+αを頭のなかにおいたうえで動画としての映像をイメージするのですが、一本の映画映像としてカメラファインダーを向けたような状態でお話の必要要素をイメージはしていきます。気分的にはカメラマンであり映画監督です

これはグラウザーのようなアクションでも
メッポラのような18禁でも
スコップ猫のようなコメディファンタジーでも
10の少女~のような異世界ファンタジーでも

全く変わりません。

よりリアルな『動画』になるまでイメージを作り上げています

さて次に行く

【質問その3】
作品執筆の舞台裏で頑張っていることは何でしょう?
Web作家の皆様の中は何に注力していいか迷っている方も多いと思うのです

あー、これね。
特に長期連載している人は特にそうだろうね。あくまでも私のケースと言う事で話すね?

私が注力している点

1:スケジュール管理と時間マネジメント

時は金なり
アマ作家には時間がない。本業を別に持っているならなおさらだ
だから私の場合――

夜10時から深夜2時までは執筆時間
毎週月曜から木曜までがメイン執筆日
これが守れないアクシデントがある週は更新断念

まずこれ

2:時間の許す限り作品のイメージを固め続ける

仕事の合間に休んでいるとき
移動中で乗り物の中
一人になれるとき
いつでも作品のことを考えてます

3:頭のなかに『棚』をつくって、思考の切り替えができるように訓練

でも仕事もあれば、家族との交流もあり、親戚との付き合いも、それ以外にも色々と起きます
そうした事態にもすぐに対応できるように、
自分の作品のイメージをすぐに引っ張り出せるように頭のなかで記憶のきっかけとなる『強いイメージ』を決めておいて、すぐに連想出来るように自分を鍛錬しています。

(それだけ昔から自分の作品のキャラについて想像を繰り返していた)

私の場合、記憶のトリガーとなるのは『作品の設定文書』と『作品のイメージ曲』

そのため昔からワープロやノーパソは持ち歩いてましたし、
自分の作品のイメージとなる曲をあつめてライブラリにして持ちあるいてます
今はスマホのMP3ですが昔はMDやカセットでしたねー


4:とにかく資料集め!

小説は資料が無いと書けません
資料・資料・資料!

だから書店でも古書店でも、気になった書籍は何に役たつかわからなくても必ず買います。無理してでも買います。絶対買います。
つーか〝買え〟

最近ではブックオフとはお友達。一回に予算をきめておいてその予算の枠内で許す限りの資料購入を行います
(図書館はあまり役に立ちません。手元にずっと置いておけないでしょ? 書籍内容を丸暗記できないですし、あとから思い出すのはほぼ不可能。必要になった時に開いて閲覧なんて事もできない。コピー代が気にならないなら、コピーしてスクラップしておくのもありですが)

最近だと『昭和の結婚』と言う何に使うのか皆目検討の付かない本を買いました(笑)
とてもグラウザーには関係あるとは思えません
でも満足です

ただ資料事情にはちょっと意見が――

ジジ臭いオヤジ説教ですまないのですが

今の時代、ネットと言う素晴らしいメディアがあります
たとえば昔は重火器関係は資料集めが本当に大変でした
全て有料だし、自作品に最適なデータを得るのに本当に苦労します
ましてや警察の情報など昔は全く手に入らなかった。
(警察資料について調べてると公安にチェックされると言う噂もあった)
だから不足部分は想像にたよるしかない。

だが今は現時点での最新の情報がリアルタイムで手に入るんです!!

重火器はネットで製造メーカーのサイトから最新商品の資料が手にはいります。
YouTubeで戦闘兵器の最新映像が手に入ります
警察関係だと内部の人事考査結果まで見えてきます(ネットで丸晒し)

それらが無料なんです!
素晴らしい!!
だからね?

資料となるサイトを探してネットを徘徊するのも重要な資料収集だと思ってください!
ほんとにいい時代なんです!!(血涙)

さて――
実は質問があと一つ

【質問その4】
グラウザーくん達サイドだけでなく、敵サイドの人の裏話など聞けたら面白そうです。

これなんだけど――

『来週に回してだめ? (;^ω^)』

時間的にそろそろしんどい。

その代わりキャラメイクの裏話事情と題してたっぷりと解説します
可能だったら拳銃や武器関係の資料や知識の集め方なんかもお話します

いいよね?

さて――
では今回の特攻装警グラウザー打ち明け話②
本日はここまで! お疲れ様でした!
それでは! ありがとうございました!

ζ
■D:美風

[ 2018/02/05 14:02 ] ライブツイートログ | TB(0) | CM(0)

ライブツイートログ11【 特攻装警グラウザー打ち明け話① 】

 さて! そろそろ始めるか!
 拙作『特攻装警グラウザーの打ち明け裏話』
 レビュー獲得記念号

 お待ちどうさま!

 待ってた人もいらっしゃるみたいで。ではぼちぼち始めたいと思います。
 今回は気楽に行こうと思います。
 では!

 さて――
 まず最初は『作品発表前夜』について
 そもそものグラウザーと言う作品の創作の出発点から始めたいと思います

 そもそものグラウザーと言う作品の出発点ってなんだと思う?

① 25% 石ノ森章太郎御大の傑作・ロボット刑事
② 50% 今なお語り継がれる奇作・コマンダー0
③ 25% ハリウッドの禁じ手・ロボコップ
④ 00% それ以外の何か!

 ご回答ありがとうございます

 実は4番の『ビバリーヒルズ・コップ』です。
 マジで

① 33% はァァァ??(@_@;)
② 00% 詐欺だ!!٩(๑òωó๑)۶
③ 33% どう言う事? (゚Д゚)ハァ?
④ 34% 寝言は寝てから言え (´・ω・`)

 怒らないで、本当だから。
 厳密にはスタート時点でのイメージ源泉はロボット刑事なんだがそこからグラウザーに至るための分岐点としてワシの頭のなかにあったのが『ビバリーヒルズ・コップ』なんです。まずはそこから説明する
 そもそもグラウザーを書こうと思ったスタート時点での思惑というのが『日本の特撮ヒーローでも、ハリウッドのSFやアクションに負けないくらいのクオリティで作れるはず!』と言う意気込みから出てきたんです。で石ノ森師匠のロボット刑事の現代リニューアルと言うのを妄想してみたのが始まり

 ただ――

『ロボット刑事原典の昭和中期のイメージをそのままリメイクしても古臭いだけだよなぁ、うーん』
(石ノ森ファンの諸君ごめんなさい)
『もっと現代的なイメージ……もっとスタイリッシュな……ん?』
(雑誌に載ってたビバリーヒルズ・コップのアクセル刑事)
『これだ!』

 そっから始まった
 もうおわかりだろう。
 特攻装警第1号機のアトラス、ダッジ・バイパーを乗り回し、フライングジャケットを着込み、デザートイーグルを振り回す
メカニカルな外見から来るハンデを抱えながらも、困難を一つ一つ乗り越える――
 グラウザーシリーズの最初期のイメージはここで出来上がったのである

 実はビバリーヒルズ・コップからフィーチャーしてるファクターは何もハリウッドの的なアクション要素だけじゃない。物語要素としてもっとコアなものを取り入れている。
 それが――

『差別』である

 グラウザーと言う作品において重要な位置を占めるのが

『サイボーグ』であり『アンドロイド』だ。

 サイボーグは一般市民が闇社会において他人を圧倒できる力を手に入れるための手段として描かれている。その一方で、アンドロイドは人間を補助し、問題解決の手段として社会の中で重宝されている。すなわち、グラウザー世界においてアンドロイドは人間に服従しつつ人間の超える力で人間を豊かにするための手段としてのみ存在を許されている。
 作中、証拠隠滅機能で焼かれてしまったメリッサを前にして、彼女の悲惨な運命を痛むフィールの姿がある

 すなわち

――与えられた役割に満足できている私たちはまだ幸せだ――と――

 グラウザー世界においてアンドロイドとは万能の超人ではない。
 差別され、支配され、役割を固定化された不自由な存在なのである
 それがグラウザーと言う作品を書き始める上でビバリーヒルズ・コップから得られたストーリーファクターであり、今なお作中で書き続けているテーマなのだ。

 実際、翻って見てみるとロボットのヒーローって悲惨な末路を辿ってるのが多いんだコレが!

実例をあげると――

超人機メタルダー ⇒ 重要メカを修復不能にされて再起不能、そのまま山ごもり
宇宙鉄人キョーダイン ⇒ 敵のラスボス目掛けて肉弾特攻
大鉄人ワンセブン ⇒ キョーダインに同じ
ジャイアントロボ ⇒ 敵のボスを抱きかかえて宇宙空間にて自爆
キカイダー/キカイダー01 ⇒ 敵組織解決後、いずこえともなく失踪
電人ザボーガー ⇒ エネルギー枯渇後奇跡の再起動、しかし無理がたたって自爆
ロボット刑事(書きたくない)
特捜ロボジャンパーソン ⇒ あとで書く

 燦々たる有様である。
 再起不能、特攻、特攻、自決、失踪、自爆、意味不明
 もっと大切にしてやれよ・・・

 しかしなぜこうなるのか? そして、なぜこんな悲惨オチが連綿と許されるのかと言えば理由はコレに尽きる

『ロボット/アンドロイドは突き詰めると道具であり、役割を果たすと存在意義がなくなる』

――と言う悲惨な現実が待っているからである。

 すなわち敵対存在を排除する事に成功したら、人間でないにも関わらず、危険な戦闘能力を有したロボットヒーローは、人間から見れば危険な存在でしか無い。華々しく散って綺麗さっぱりと言うわけだ。
 悲しすぎる。
 だがそのアンドロイドヒーローの悲惨な運命に真っ向から挑戦状を叩きつけた作品がある。それがメタルヒーローシリーズに登場する

『特捜ロボ・ジャンパーソン』である。

 実はこの作品からもグラウザーは大きな影響を受けている。

 主人公ジャンパーソンは正体はMX-A1と言う警視庁により作られた犯罪撲滅用の戦闘アンドロイドだった。だが、知能システムに不備があり戦闘行為のコントロールができず、敵を完全破壊するまで戦闘が止められなかった。これが問題視され一度は廃棄される。
 だが開発者の中のひとりの女性が『アンドロイドにも心は宿るはず』と信じて、密かにMX-A1を回収、修復すると、善悪の判断と人間的なコミニュケーションをイチから教育。すぐれた人格を宿すことに成功する。そして『ジャンパーソン』と言う名を与えると、謎のヒーローとして世に送り出したのだ
 その後もジャンパーソンは犯罪と闘い続けるが、心と善悪の判断があるがゆえに敵に遅れを取って苦戦するケースが度々登場する。
 そしてジャンパーソンに立ちはだかるのが、自らを戦闘サイボーグ『ビルゴルディ』に改造した富豪・九能帯刀だ。

 心を宿したアンドロイド・ジャンパーソン

 善悪の判断を捨て悪に特化することを希求したサイボーグ・ビルゴルディ

 この2項対立が、特捜ロボ・ジャンパーソンと言う作品の面白さであり、重要テーマなのだ

 ラストでジャンパーソンはビルゴルディに勝つために自分の中枢部の一部を破壊、人格システムの善悪判断の部分を排除すると完全なる戦闘体へと変わり果てる
 そして激戦の後にビルゴルディに勝利するのだが、もうすでにジャンパーソンに心はない。善悪の判断も情緒もない。破壊されるしか無いのだろうか? 
 だがそこで救われるラストが待っていた
 ジャンパーソンに心を与え、人間性をもたらしていたのはプログラムでも電子回路でもない。人間と関わり合いお互いを慈しみ合ってきたと言う事実であり、その事実に基づいた『記憶』と『経験』だったと言うラスト。ジャンパーソンは無事、心をとりもどすのだ
 そしてラストシーン
 武器を外し、戦闘機能を外したジャンパーソンは、平和が戻った街の片隅で子供達の為にケーキを創りパーティーを開いていた。彼の幸せそうな顔がとてつもなく印象的なラストなのだ。
 全てのヒーローの中で最もお気に入りのラストシーンである
 マニアックなお話ですまん
 そろそろオチとして締める

 心を持たないはずのロボット/アンドロイドが少しづつ成長し、人格と人間性を獲得しようとする。だが人間でないが故のハンデと壁に幾度も苦しめられる。挫折し、苦悶し、何度も悩む。だがそれでも己に求められている存在理由へと回帰し、諦めること無く何度も立ち上がる――
 それが特攻装警グラウザーと言う作品に込めた最大のテーマなのである。
 さて今回はこれで終わりである

 手前勝手な打ち明け話にお付き合い頂き大感謝である。
 次回の特攻装警グラウザーは1月12日の金曜日の夜九時半公開予定である!
 頑張って執筆する!
 さてそれではこれにて!!

ζ
■D:美風

[ 2018/01/27 15:28 ] ライブツイートログ | TB(0) | CM(0)

レビュー作成裏話【美風慶伍の頭の中】 第4回 【 【THE TRANSCEND-MEN】 ー超越せし者達ー 】

 さて――
 かなり間が空いてしまったレビュー解説の『美風慶伍の頭の中』
 サボってたわけじゃないです。年末年始が挟まったのと、ちょっとあることを待ってたんです。
 それと、今回は2度めのSF――、それも壮大な世界観を背景に持ったドラマチックSFスペクタクル作品。
 壮大かつ悠久の広がりを持つ世界観の中で、SFならではの知的好奇心をくすぐるアクション性に満ちたドラマ。
 考えてみればハリウッド映画の大ヒット作って大抵はSFの範疇に属するものばかり。
 ならば、ハリウッド並みのスケールと奥行きを持ったSF長編を作ることは、なろう作家といえど不可能ではないはずです。
 そしてここに、その壮大かつ困難な大事業に果敢に立ち向かった偉大なる大馬鹿野郎が1人。

 その人の名は『タツマゲドン』
 作品の名は『【THE TRANSCEND-MEN】 ー超越せし者達ー』
 
 そしてそれはある1人のレビュワーを大いに悩ませることになるのです。
 それこそ胃が痛くなるくらいに。
 
 でははじめます。

【 美風慶伍の頭の中 】

第4回
作品名《 【THE TRANSCEND-MEN】 ー超越せし者達ー 》
作者 《 タツマゲドン 》

 さて――
 すでにご承知の人もおられるだろうが、私こと美風はある基準のもとにレビューの可/不可を判断している人間である。
 それは『レビューして読者の方々にどうしても知らしめておすすめしたい『面白さの核』があるか否か?』と言う点だ。
 
 逆を返せば、オススメするに足る『面白さ』や『楽しさ』や『付加価値』があれば、私は多少の欠点は気にせずに堂々とレビューをする。実際、文章能力や文体などに致命的な問題があっても、レビューした事例はいくつもある。
 逆に文章作法や基本的な物の書き方ができていても、レビューをしてまで読者に知らしめたいと思える様な『楽しみの核』『絶大な付加価値』が見いだせない作品はレビュー未到達としてダメ出しをしている。
 このダメ出しが場合によっては作家さんの心をへし折ってしまう事もあるので心苦しいのは事実なのだが、そう言うキツいスタンスも確固たる理由があってのことだというのは告知済みなので私は遠慮しない。そのスタンスはこれからも変わらない。なので私にレビュー依頼をする人は覚悟するように。
 
 さて――
 
 だがここで私を大いに悩ませるタイプの作品が往々にして登場する。
 それは――
 
【 レビューをしてまで読者に知らしめたい『面白さの核』を持っているが、同時に致命的な問題があるゆえにレビュー投下して作品の存在を知らしめる事がリスキーな作品 】

――である。

 つまりどういう事かというと――
 
【 レビュー可/不可のギリギリの線上となる微妙なボーダーライン作品 】

――があると言うことである。

 いや実際、ほんとに多いんだ!!
 
 プッシュポイントとデメリットポイントが同等に共存するが故に、どっちに判断した方がいいのか徹底的に悩ませられるのだ。少なくともレビュー依頼をしてきた人をがっかりさせたくない。しかし同時に、レビューを通じて作品を知らしめることで作品の致命的な欠点が明らかになり、レビューが効果を発揮しないばかりか、看板に偽りありとして作品にアンチがつく事すらありえるのである。
 
 こうなると読者を増やすのはもはや困難となる。
 そんな馬鹿な?! と思われるかもしれないが、読者は恐ろしくシビアで残酷なのだ。
 面白ければ読んでくれるし、つまらなければ二度と読んでくれない。
 たった一通のレビューが作品を爆発的に盛り上げることもあれば、永遠にとどめを刺してしまうこともある。だからこそレビューは怖いのである。
(蛇足ながら、だからこそ作品の本質を理解してくれるレビュワーを徹底的に探すことをオススメする)

 さて本作【THE TRANSCEND-MEN】 ー超越せし者達ーである。
 
 一読してSF、それもハリウッド映画ばりに壮大な世界観を持ったドラマチックSFスペクタクル作品だと言うのはすぐに判った。それも背景世界も、設定も、徹底してしっかりしている。アンダーソン少年を中心として展開される人間関係も、超越の特殊能力によるバトル描写も、SF作品として肝のハイテクノロジー描写も皆しっかりしている。それぞれの各パーツを見れば非の打ち所も無いくらいだ!
 
 そもそも――
 新規の未知なるハイテクノロジーを登場による変革した世界を舞台とした物語と言うのは、大ヒットアニメでは定番のスタイルなのだ。

 波動エンジンの技術供与により宇宙戦艦を完成させた『宇宙戦艦ヤマト』
 光子力エネルギーと超合金による戦闘ロボットの闘いを描いた『マジンガーZ』
 ミノフスキー粒子によるモビルスーツの開発の成功により、コロニー世界での宇宙戦争を描いた『機動戦士ガンダム』
 汎用人型決戦兵器の開発と戦闘運用をめぐる人間ドラマが交錯する『新世紀エヴァンゲリオン』
 
 どれもがド定番の作品ばかりだ。
 ハリウッド映画もそうだ。
 
 タイムマシンの発明をめぐる歴史ミステリーアクション『バック・トゥ・ザ・フューチャー』
 汎銀河規模の宇宙文明の興亡を描いた『スターウォーズ』
 宇宙へと進出した遠未来の人類文明と異星人文明の接触と興亡を描いた『スタートレック』
 
 漫画から範をとるなら――
 
 人間の超能力開発をめぐる陰謀と騒乱を描いた『アキラ』
 サイボーグ技術とネットワーク技術が社会の細部にまで浸透した未来世界を描いた『攻殻機動隊』
 人型作業ロボットが社会の隅々にまで浸透した日本の未来絵図を描いた『機動警察パトレイバー』
 
 どれもが登場するテクノロジーがいかなるものなのか? を想像すると物語の全体像が速やかに浮かぶほどに明確に描かれているものばかりだ。
 そしてこの手の手法はファンタジー作品でも『その作品独自の論理法則の確立』と言う手段で、連綿と使われており、今後も絶えることのない超王道のスタイルといえるのだ。
 
(脱線だが、あの『けものフレンズ』もこの手法によるものと言えなくもない。生物を進化させるサンドスターの存在と、フレンズを捕食する上位者であるセルリアン、そしてその背景に存在する『人類滅亡』と言う事実――、そこから始まる物語であるけものフレンズは、テクノロジーによる世界変革をキーにした作品と言えるのだ)

 ■ ■ ■ ■ ■

 さて翻ってこの【THE TRANSCEND-MEN】 ー超越せし者達ーである。
 
 この作品には4つのキーワードが登場する。
 
 新素粒子「エネリオン」「インフォーミオン」
 新物質「ユニバーシウム」
 新兵器「トランセンド・マン」
 
 新粒子の登場と、それを利用した新物質の開発、さらにはそれらを応用した新兵器の存在、
 それらが影となり日向となり、世界をダイナミックに変革していく。
 物語の冒頭部では、その変革の歴史的工程が事細かに描かれていく。
 そして始まる〝世界の新たなる秩序〟
 物語は作品の主題である【THE TRANSCEND-MEN】 ー超越せし者達ーへと到達し、最初の章を終える。
 そこまでが本作の事実上の第1章である『Genesis』として描かれる。
 
 このGenesis編には、物語本来の主要登場人物は殆ど登場しない。
 なぜなら例えて言うのなら、
 
 機動戦士ガンダムにおける――

『ミノフスキー粒子の発見と開発の歴史』や
『モビルスーツ開発ヒストリー』あるいは
『スペースコロニーの建設と普及とコロニー国家の成立』

――などと言った物語本編の開始前のプレストーリー、プレヒストリーに相当する部分だからだ。

 商業作品の場合、漫画でもアニメでも映画でも、これらに相当する部分を描くことはまず無い。いわゆる【尺】の問題で入り切らないからだ。だから背景設定として匂わせるだけにとどめたり、関連雑誌などで紙面にて掲載したり、あるいは読者の想像の余地にゆだねる事になる。
 
 そして作品本編でリカバリー出来る範囲内に収めるために、作品未発表の部分が大量に発生することになるのだ。
 
 だが――
 
 この【THE TRANSCEND-MEN】 ー超越せし者達ーは違う。
 小説である事、アマチュア作品である事のメリットを最大限かつフルに活かし、徹底的に歴史ドラマの1ページとして、驚異的な密度と精度で、ある種変質的とも言えるクオリティで徹底的に書き込んで見せるのだ。恐るべき執念と誠意だ。
 その作者のSFストーリーテラーとしての誇りでありポリシーがGenesis編であり、最大のこだわりだろうと私は見ている。
 
 そうこの作品はGenesis編無くしては成立し得ないのだ。
 
 その後、物語はいよいよ作品の編へと突入する。
 アンダーソン少年を主人公とした物語は、Category 0 : Birthから始まり、いよいよドラマチックSFスペクタクルアクションとしての本領を発揮する事になるのだ!
 ココまで到達できればもう心配いらない。ハリウッド映画のさながらの緻密かつドラマチックなストーリーがジェットコースターの如く怒涛に流れ始まるのだ。

 超越した力を持つ者たちと謎の少年アンダーソン、そして彼を巡って対立し合う様々な存在や組織の存在――、作品の中に『異能バトル』『能力バトル』の要素を巧みにはらみつつ、絶妙な物語の流れへと読者を引き込んでいくのである。 
 
 と――
 
 ここまで文章を読んだそこのアナタ、気づいただろうか?
 
 本編であるCategory編が始まるまでのGenesis編――
 
 Genesis編が世界背景の周知徹底を主眼としているため、純粋にSF的な情景描写が続くセクションだ。しかしながら作品の主要登場人物はなかなか登場しない。このGenesis編を開いて目を通したときにしびれをきらせずに最後まで付き合えるかどうか? 初版の【THE TRANSCEND-MEN】の構成では、多くの読者がここで心を折られてしまうのでは? と思えるくらいに読み続けたい! と思える引き込みに乏しいのである

 事実私も一度は断念しかけた。いつ本編が始まるのだろう? と困惑してしまったのだ。
 
 だがレビュワーとして、本編を読まずにレビューの可否を決める事などできない。
 この作品の面白さの核はなんなのか? おすすめできる事の本質は何なのか? それをつかむためにはさらに奥へと読まねばならないと確信を抱いていた。そして、Category編へと到達――
 
 そして思った。
 
【 この作品はCategory編からが超絶的に面白い!! 】

 SFと言うくくりが勿体無いくらいのエンタメ性とドラマチック性に溢れていたのである。
 特に主人公のアンダーソン少年が自らの居場所と決めるチームとの関わり合いの描写は胸に迫る物があり、とくにトレバーなる老人物とアンダーソン少年との師弟関係の様なかかわり合いは見事と言わざるをえないほどのクオリティなのである。

(スターウォーズのオビワンとルークの関係性を思い出してもらいたい。あれに匹敵する面白さなのだ。あれは初期3部作のスターウォーズの最重要部分である)
 
 そこまで読み込んで気づいた事。
 
【 Category編の面白さに到達するまでに、Genesis編を読みこなし終えられるか? 】

 本作品の問題はこれなのである。そこで徹底的に悩んでしまった。

 Genesis編は後のCategory編を楽しむための重要エッセンスであり、楽しめる予備知識として必要な部分だ。だがそのGenesis編をSF耐性の薄いなろう読者にも楽しんでもらえるようにレビューにて説明できるだろうか? 果たしてどうレビューすれば?
 
 タツマゲドン氏に「Genesisをなんとかしてよ」とのたもうてレビュー不可とするのは簡単である。だがそれでは作品の可能性を引き出すためのダメ出しにはならない。
 
「こうしたらもっと読者にアピールしやすくなる! そして面白さを引き出せるはず!」

――といえるまでにレビューとダメ出しを両面で出さねばならないのである。
  
 ならばどうすればいいのか?
 ここで私は2つの方策を取ることにした。
 
①Genesis編の価値を徹底的に後押ししてブラッシュアップするレビューを書く。同時に、Genesisの後に超絶的に面白い本編が待っている事を読者に突きつける。

 まずレビューにて、Genesis編の価値を補完できるようなレビューを作成し、さらにGenesisの後のCategory編の面白さをコレでもかとレビューにてアピールする。この方針でレビュー文を作成する。
 そしてもう一つ――
 
②作品の構成が、Genesis編とCategory編とで離断しており、読者がGenesis編で折れてしまう可能性がある事をダメ出しする。さらに構成を一工夫して、Genesis編その物を、Category編の物語の流れへと取り込み、2つを地続きにする方策を考えてほしいと指摘する。

――これを感想でタツマゲドン氏に伝えたのだ。


 つまりレビューにて本作品の面白さの有りかをアピールして、Genesis編とCategory編のつながりを補完。さらに、感想でのダメ出しを通じて、この点の問題点を指摘。さらなる改善を促すと言う方針で挑んだのである。
 
 そしてコレを前提としたレビュー文が以下である


【壮烈なるSF抒情詩世界観。ハリウッド映画に殴り込める程のストーリーパワーを味わいつくせ!】

★SFを基盤とした物語創造において、新エネルギー新素材新概念、それらを物語のスタート地点とした作品はある意味王道だ。具体名は挙げないが我々はそれらの作品を知っている。だが多くは時間的尺と言う制限に阻まれ細かな点は描かれない。見る者の想像の余地に委ねられる。だがこの作品は違う。根本が異なるのだ
★新素粒子、新物質、新兵器――、王道のSFキーワードを種として作者はまず丹念かつ濃密に世界の根幹となる背景世界を神の視座で描きぬく
★次いでその世界に生きる者の過酷な現実を戦いの最前線の姿から映し出す★作者に対して敬服するのは〝小説〟と言う媒体で許される限界へと、意味変質的とも言える丁寧さで紙面に刻みつける姿勢だ。その執念に敬服である
★だが物語は一人の少年の出現をもってSF的闘争世界を生きるヒーローの出現を予感させてくれる。アンダーソンとソレを囲む人間性あふれる仲間がそれだ。これもSF娯楽大作の王道である


 そしてもう一つ――
 私がなぜ、このレビュー解説記事【美風慶伍の頭の中】の第4回をこの時期まで伸ばしたのか? と言う点についてだが、それにはある理由があるのだ。

【タツマゲドン氏は私のダメ出しに真っ向からしっかりと答えてくれたのだ!】

 敬服である。作者がレビュワーの無茶なダメ出しから逃げずに真っ向から立ち向かってくれたのだ。ならばそれをしっかりと受け止め評価する解説記事を書くのが妥当なはずだ。

 Genesisが丹念に改稿され、冒頭部に新たにfirst編が添えられているのが分かるだろうか?

 私が指摘したGenesis編とCategory編の連続性・接続性の問題をしっかりと認識して手を加えてくれたのである。
 
これこそが【THE TRANSCEND-MEN】 ー超越せし者達ー の完全版である。
 
 本作をあなたの目でしっかりと見て欲しい。
 超絶に面白いSFはここにある

さて次回は――

能登川ツグルさんの名作
『少女は悪魔に死を願う』
――を解説する。
これもまた私のダメ出しを乗り越えた努力作である。

ζ
■D:美風



■Twitterにてプチ企画『#RTした人の作品に勝手に主題歌を選んでみる』をやりました。そのモーメントログです!

■Twitterにてプチ企画やりました。そのモーメントログです!

#RTした人の作品に勝手に主題歌を選んでみる
このタグを使って派手に遊びました。依頼いただいた人の作品に主題歌をつける作業です。
めっちゃ楽しかったです!!
サイコー!!
またやるぞ!!
 
[ 2018/01/17 16:50 ] ライブツイートログ | TB(0) | CM(0)

ライブツイートログ8【 クリスマスプレゼントだよ! 『人物関係定規』 】

さーてそろそろはじめるかー

準備はいいかい? テレビの前のみんなー!!
おー、集まってきてるね。
じゃ、さっそくやろうか!

ライブツイート講座 クリスマス特別編!

『美風サンタからなろう作家のみんなにプレゼント!』

いくよー!!!

さて……
本当なら今夜はプロット教室第3回の締めを行う予定だったんだけど、
何しろクリスマスだからね。
今夜はプロット教室にふさわしい小説を書く時の新しい定規を用意してきた。

知っておいて損はないはずだ。

『人物関係定規』って言うんだけど――

お話を構築するさい、その背景となる人間関係――

1:主導権
2:力関係
3:主人公周辺

――の3つにおいて図式化したものだ。
図式化というより、必要要素を絞り込んだ物と言ったほうがいい。

さてその3つを画像で添付する。
 
人物関係定規1:主導権 人物関係定規2:闘争勢力図人物関係定規3:主人公周辺

さて、ここまでいいかな?
よし、それではそれぞれの定規について解説する。
色々と例題となる作品が出るから注意してね

まずは1の主導権

ファクターとなるのは
1:力(権力/武力)
2:金
3:技術

一つの組織をまとめ上げ、ある目的へと組織全体を進ませる際にだれが中心と鳴って主導権をにぎるか? と言う命題

たとえばエヴァンゲリオンのネルフ周辺だとこうなる

1:権力/武力:日本政府・国連
2:金:ゼーレ
3:技術:ネルフ

実はこの構図であえてこう書いたが、作中で1の権力/武力と2の金を象徴する物が見方によってゼーレが権力を持っているように見えたり、日本政府はただ金と場所と資材を提供するだけの金づるにしか見えなかったりするのがミソ。

実際にあのネルフとゼーレと日本政府の3すくみの構図の中で最終的に力を持っていたのは日本政府だったというのは、旧映画版の戦略自衛隊によるネルフ粛清を見れば一目瞭然だ。

エヴァにおいて、加持リョウジはネルフのゲンドウに対して尊大な態度で振る舞っていたが、彼の背後には日本政府があったと考えるべきだ。
ゲンドウはシンジをこの恐ろしい三角構図から逃がすために、あの手この手の作戦を練り、シンジの親友を傷つけてまで息子をエヴァから降ろした。
だが、それを政府関係筋のエージェントである加持が言葉巧みにエヴァに戻してしまう。ここでゲンドウは、この力と金と技術の主導権において決定的に敗北したのだ
これがTV版エヴァの『男の戦い』のエピソードの顛末なのだ
コレ以後、ゲンドウは精彩を欠き、ネルフからも降ろされるのだ

さて、この主導権の構図がもっと分かりやすい形で現れるのが――
タイムボカンシリーズの3悪である。

いやほんとに(笑)

第1作のタイムボカンのマージョ一味と
第2作のヤッターマンのドロンボーを比較しよう

①マージョ一味

金:マージョ
技術:グロッキー
力(武力):ワルサー

②ドロンボー

金:(該当なし)
技術:ボヤッキー
力:ドクロベー

こう言う違いがある。

マージョ一味はシンプルだ。
金持ちのマージョが主導権を握って、武力と技術を持った二人の子分を駆使してダイナモンドの横取り計画に奔走する。
マージョの悪っぷりが光るのだ

だがヤッターマンのドロンボーは違う

まず金の部分に該当する人物が居ない
だからインチキ商売で荒稼ぎする必要がある

さらに権力を持っているのがドロンボーの内部ではなく雇い主であるドクロベーだと言うことだ。ドロンジョは中間管理職と化して悲哀のあるお色気担当になり、トンズラーに至っては何の要素もない。(力すら無い)

タイムボカン最終作のイタダキマンの三悪に至っては
三人とも3つの要素を持っていないのだ!(何しろ浪人生の設定だから)
そら人気なくして打ち切られるわ(笑)

以上が1の主導権の定規だ。

続いて2つ目の『闘争勢力図』だ。

1の主導権が一つの組織、あるいは1つの目的に向けて進んでいる複数の集団を示しているのに対して――
2の闘争勢力図は真っ向からぶつかり合う異なる組織のパワーゲームのバランスを取り扱うことになるのだ。

例として文豪ストレイドッグスをあげる。

最初の盛り上がりの第1部と言える『対職人ギルド戦』のエピソード
フィッツジェラルド率いるギルドの日本への総攻撃の話だがこれを2の闘争勢力図にて描くと次のとおりとなる

①武装探偵社:情報+暴力
②ポートマフィア:暴力+金
③内務省異能特務課:権力
④ギルド:金+情報+権力+暴力

コレを見るとギルドが全てを所有していて圧倒的な勢力である事が一目で解る。だが対する武装探偵社もポートマフィアも片手落ちである。

だからこそ、ギルドの勢力を圧倒するために何らかの形で武装探偵社とポートマフィアとが連携し力を合わせる必然性が生まれるのである。

そしてこの2の闘争勢力図は別名こう呼ばれるのだ――

『大人の世界』

――と。

ここまでOK?

さて3つ目だ。

3の主人公周辺である。

完全に主人公から見た視点を中心として、それを取り囲む4つの要素からなりたっている。

1:主人公

2:仲間/同胞
3:趣味/技術
4:大人/目上
5:異性(または恋愛対象)

これを走り屋漫画の代表格『頭文字D』で表すとこうなる

1:主人公:藤原拓海

2:仲間/同胞:親友いつき、秋名スピードスターズの仲間、走り屋のライバルたち
3:趣味/技術:走り屋としての公道レース、ダウンヒルテクニック
4:大人/目上:父親の文太、ガソリンスタンドの店長
5:異性(または恋愛対象):茂木 なつき

さらにワンピースのルフィ

1:主人公:ルフィ

2:仲間/同胞:麦わらの一味のクルー、エース、サボ、ビビなど
3:趣味/技術:海賊としての冒険、
4:大人/目上:対立する敵海賊、海軍、シルバー・レイリー、ガープ、など
5:異性(または恋愛対象):ハンコック(いまのところ)

無論、この5要素が全て揃ってないケースもある

ガルパンの西住みほ

1:主人公:みほ

2:仲間/同胞:大洗学園の戦車道部の仲間、ライバルたち
3:趣味/技術:戦車道
4:大人/目上:文科省、父兄
5:異性(または恋愛対象):無し

頭文字Dの場合、要素としては仲間と技術の要素が大きく、大人は非常時以外は優しく見守っているだけである。そして5の異性はラブロマンスにならず、むしろ主人公の技術を乱すトラブル要素として働くことになる

ルフィの場合

3が趣味や技術の枠を大きく超えて夢や野望として主人公を突き動かす原動力となっている
2の仲間はそれを支援する味方であり、夢を共有する同胞である
4の大人はソレを妨害する阻害要因であり壁である
5にはルフィーは目もくれない。

3が何より大事でありそれだけが全てだからだ

最後のガルパンのみほ

分かりやすいくらいの青春スポーツ物である。
特に異性が全く居ない。ラブロマンスを挟む余地のないくらいに青春スポーツ物の構図だからだ。

大人はそれを支援する者も居れば、決定的に妨害する者も居る。

仲間の支援を受けて、目的であるスポーツという技術にむけて一直線に進むのだ。爽快ですらある。

そして、この3つ目の主人公周辺の構図はこう呼ばれる

「若者の世界」と――

そのため、主人公を若者として規定して描く場合、

若者の世界である主人公周辺と、
大人の世界である闘争勢力図が相互に関わり合いながら、物語が進んでいく。

1の主導権は大人/若者のそれぞれの領域で微妙に関わり合いながら進んでいくのだ。

まとめ的な最終例として『鋼の錬金術師』を上げてみよう。

一気に行く準備はいいか?

鋼の錬金術師の3つの定規

1:主導権

金:アメストリス国家+アメストリス国軍
権力:国家錬金術師、さらにその背後の国軍と、さらにさらにその背後の『お父様』
技術:錬金術師、練丹術師(シン国人)

2:闘争勢力図

アメストリス国軍:金+情報+権力+暴力
ブリッグス要塞守備部隊:暴力+情報
国家錬金術師:金+情報+暴力
一般軍人:暴力(武力)
イシュバール人:暴力+情報
ホムスクルス一派:情報+暴力
お父様:情報+暴力+権力

3:主人公周辺

1:主人公:エドワード
2:仲間/同胞:アルフォンス、ヤン、グリード、マスタング大佐たち
3:趣味/技術:錬金術、オートメイル
4:大人/目上:マスタング大佐たち、アームストロング、ヒューズ大佐、イズミ師匠、ホーエンハイム、ブラッドレイ
5:異性:ウィンリィ

実は鋼の錬金術師と言う物語の最大の『肝』だが――

この『大人の世界』の権力闘争劇と『若者の世界』のエルリック兄弟の冒険行とが、両面とも破綻すること無くしっかりと描かれており、物語当初では若者の世界の中の小さな領域でしか物が見れていなかったエドワードが困難にぶつかり成長しまたつまづき、さらに『大人の世界』の論理に圧倒され、挫折しつつも、それでも立ち上がり成長を果たして大人になり、堂々と大人の世界の中で、自らの悲願と夢を達成するという

『若者の世界』から『大人の世界』へと飛躍して行くシェチューションが存在するのである。

今月、公開された実写映画だが、はたしてこの構図はシッカリと描かれているだろうか? もし大人の世界が描かれておらず、エドワードの周辺だけを狭く描いて終わったのなら、ファンが激怒したとしても不思議ではないだろう。

(なんかこのオチっぽいな、映画評を見てると……)

さて次で締めである

さて、クリスマスプレゼント『人物関係定規』

ご理解いただけただろうか?

色々と工夫しながら活用してほしい。

今回の講座はここまでだ!

乙でした!

ζ
■D:美風

[ 2018/01/06 01:29 ] ライブツイートログ | TB(0) | CM(0)

■お知らせニュース【レビュー依頼行為について、なろう運営さんに聞きました】

Twitterやネットの一部で『レビュー依頼行為は、なろうに規約違反だ!』と騒いでる連中が湧いてるそうです。

コレ完全な誤解と誤認なんだが、白黒つけるためになろう運営さんに聞きました。
その結果についてお知らせします。

結論から言うと【レビュー依頼行為は無問題です】

【今回のなろう運営さんからのレビュー依頼についての回答の主旨】

①規約への抵触については個々のケースを勘案して総合的に判断する
②原則として常識的な範囲でユーザー間交流として行われているレビュー希望の募集行為や、レビュー依頼などに対して運営が指導や警告などは現状ではしていない
③ただし以下のケースは運営対応(つまりはお叱り)の対象となる

A:レビューにたいして対価を要求する(有料だったり、自作品への評価点の入力を要求したり、その他利益行為を求めたりする)
B:明らかな脅迫行為や過度の要求行為があった場合

(冷静に考えれば当たり前だが)

つまり――

(´・ω・`)ノ <[なろうユーザー同士での交流の一環として、自由意志による善意で無償/無利益で行われているなら、依頼募集も依頼をして書いてもらうことも問題ないよ。ただ問題として捉えるケースは個々の状況を交えて考慮するからね]

――と言う事
極めて常識的なお答えでした
だから――

【レビュー依頼をしただけで垢VANされる様な大理不尽は絶対ないから安心してくれ!!】

(俺も安心した!)

ただ次に書く行為は間違いなく垢VANされるゾ!

・評価点の入力の依頼
・有料でのレビュー執筆

( ・`д・´)
つまりねランキングの上下に関わる評価点の入力を恣意的に依頼する事も受け付ける事もこれは間違いなく規約違反。垢VAN最短ルートです
(評価依頼とは本来この事を言うのだ!)

レビュー依頼者から利益対価を得てのレビューもアウト。これは今回はっきりとわかった

結論としては――

ランキングの信用を損ねる行為は、恣意的、無作為を問わず警告対象になります。
しかしユーザー間交流の範疇として認められるものは暖かく容認してくれるそうです。

以上!!

ζ
■D:美風


[ 2018/01/06 01:11 ] インフォメーション | TB(0) | CM(0)

あけましておめでとうございます!

あけましておめでとうございます!

本年もよろしくお願いします!

美風慶伍

今年も小説に支援サイトにがんばります!
[ 2017/12/31 23:59 ] インフォメーション | TB(0) | CM(0)