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レビュー作成裏話【美風慶伍の頭の中】 第3回 【 左団扇奇譚 】

はい、3回目となる『美風慶伍の頭の中』

今回はコンビキャラです。
キャラたち物の中でも一度は書いてみたいと皆さん思ってらっしゃるんじゃないでしょうか?
商業作品でもコンビキャラで人気を博しているのは決して少なくありません。
ですがいざ書いてみようと思うと・・・
今回はそんな『コンビキャラ、キャラ立ち』物の作品のレビューについてです


でははじめます。
【 美風慶伍の頭の中 】

第3回
作品名 【 左団扇奇譚 】
作者 【 音叉 】


 コンビ物、アニメでも漫画でも映画でも王道を成すジャンルである。
 何か一つ出してみろ! と言われたら誰でもすぐに出せるだろう。
 
 仮面ライダーだったら仮面ライダーWの左翔太郎とフィリップ、
 ロボットヒーローだったら宇宙鉄人キョーダインのスカイゼル・グランゼル
 
 洋画の警察物だったら、48時間のジャック・ケイツとレジー・ハモンド
 ハリウッド映画ならMIBのKとJも忘れちゃいけない。
 
 テレビドラマからも色々
 あぶない刑事でのタカとユージ
 噂の刑事のトミーとマツ
 TRICKからは山田奈緒子と上田次郎
 SPECからは当麻 紗綾と瀬文 焚流

(あ、相棒はここでは認めない、あまりにパートナーを変えすぎでしょう!)
 
 古典小説なら推理作品からホームズとワトソンも有るだろう
 
 漫画では
 ちょっとマイナーだがNERVOUSBREAKDOWNの安藤一意と三輪青午
 トライガンからはヴァッシュ・ザ・スタンピード&ニコラス・D・ウルフウッド
 寄生獣からは新一とミギーもか
 バクマンから、サイコーとシュージン
 鋼の錬金術師からは、エドとアル
 うしおととらも入れとこう
 キャプテンハーロックとトチローの古典コンビも入れておく。

 アニメからも
 ご存知、ルパンと次元、
 TIGER & BUNNYからは虎徹とバーナビー
 初代プリキュアのなぎさとほのか
 カウボーイビバップからはスパイクとジェット
 
 やってるとキリがないのでこの辺で(笑)
 
 だが、これらのキャラクターたちの名前を見ただけで、その作品の内容と世界観がリアルに脳裏に描かれるはずだ。その二人がコンビを組んでいる。ただそれだけでも物語世界の看板になる。それだけのキャラの作り込みが要求されるのだ!
 
 よく見て欲しい。上記に並べたキャラたちを。
 その殆どが〝過去〟において何をしていたか? と言う〝歴史〟がしっかりと書かれているキャラばかりなのだ。二人の人物が存在し、そして必然性があり出会い、絆を結び、一つの目的へと向けて行動する。そして困難を乗り越え、大きな事件を解決する。そのコンビが二人揃っての行動そのものが壮大なドラマとして結実しているのがコンビ物のスタイルなのである。

(ちなみにこれは私基準だが、たんに仮面ライダーの1号2号の様に単に二人揃ってると言うだけではコンビと呼ばない理由がここにある。常に二人揃ってこそのコンビなのである。ドラマの相棒を除外したのもこれが理由。あれだけパートナーを使い捨てにしてたらもはや相棒じゃなくて右京個人のドラマである。最近はそれが視聴者にもバレてきてるから人気が下落しているのである)
 
 さて、今回のレビュー対象の【左団扇奇譚】である。
 
 その表紙イラストを見た瞬間に思った。
 
『あ、コンビキャラで勝負をかけてる』

 表紙イラストの立ち位置だけでそのキャラクターの関係性が匂ってくるのだ。これをコンビキャラ物と呼ばずにどう呼ぶだろうか? 期待して表紙をめくって中を読み始めればもうそこはめくるめく夢の世界である。
 
 登場するコンビキャラは以下の二人。
 
 洋装と黒猫が印象的な雨下石亜緒 
 和服と日本刀が印象的な渚蘭丸
 
 イラスト抜きでも文字だけでもその印象的なまでのコントラストがくっきりと浮かんでくる。
 青と黒それがこの二人のイメージカラーだ。
 
 さらに、その性格、立ち振舞、嗜好、関係性、それらが冒頭部の短いスパンで分かりやすく伝わってくる。
 そして、そのキャラクター完成度が半端ないくらいに高いということも。
 
 ならばレビューの方向性は決まった。コンビキャラ推しで徹底的に行くしか無い。コンビキャラとはなんぞや? と言うことを解説して、この左団扇奇譚の亜緒と蘭丸がどれだけコンビキャラとして完成度が高いかを徹底的にアピールするしか無いだろう。
 
 そうなると問題になるのは『コンビキャラ』とはなんぞや?
 
――と言うことである。
 さてではそれについて以下に列記する。コンビキャラの要件である。

 
1:目的として同じ方向を向いている

 当然である。行動目的を同じとせずバラバラの方向を向いているものをコンビは言わない。
 コンビ物が事件解決を旨とした、刑事物や探偵物、あるいは壮大な目的を持った冒険者やヒーロー物が多いのにはこの辺に理由がある。
 
〝目的として同じ方向を向いている〟これを象徴するキャラがバクマンのサイコーとシュージンである。作画担当のサイコー、原作担当のシュージン。彼らが互いに足りない部分を補い合いながら、漫画家デビュー、そして連載獲得と言う共通の目的へ向けて邁進する姿そのものがバクマンの物語の〝核〟となっている。

2:華麗なコントラストをなす対象的な個性

 キャラの個性が異なって居なければならないのは当然であるが、それ以上に〝対象的なコントラスト〟を描けるほどに際立っている必要がある。
 
 仮面ライダーWの翔太郎とフィリップを見れば一目だ。
 行動的であり一人の探偵として事件現場や被害者の下へと積極的に関わろうとする翔太郎に対して、基本引きこもりであり自分が関心を持ったものにしか関わろうとしない受動的なフィリップと言う正反対のキャラがうまい具合に物語の中で動いているのが解る。
 だが、それぞれの個性を細かに見れば、案外にナイーブで揺れやすく感傷的な翔太郎に対して、理性的であるが故に動じることがなく芯がぶれないフィリップと言う性格面でのコントラストもはっきりしている。
 そのコントラストぶりが物語の中で翔太郎とフィリップを交互に陰と陽にし、物語をよりダイナミックなものに仕上げているのである。
 自分が家族に関する記憶を持っていない事からパニックに陥るフィリップに対して、繊細で人の心に寄り添える翔太郎がフィリップの気持ちを癒やしコンビとしての絆を再確認するエピソードや、自らの能力がフィリップと差がついてしまったが故にコンビの危機を迎えた時に、フィリップのブレない知性派としての立ち位置が翔太郎を奮起させるきっかけになるエピソードなど、二人の絆が物語を盛り上げるエピソードには枚挙にいとまがないくらいである。
 Wがヒットしたのは当たり前といえる。
 
 
3:コンビでワンセットとなる造形美

 いわゆるビジュアリティだ。
 外見の見かけが曖昧で区別がつかないようでは意味がない。
 また2の互いの個性のコントラストがヴィジュアルに反映されるくらいに現れている必要がある。
 
 例えば鋼の錬金術師のエドとアル、
 低身長でつり目でフットワークの軽さが現れたまとまりの良いデザインのエドに対して、ずんぐりむっくりとした重厚な鎧その物の外見のアル。そのコントラストは二人の兄弟の個性にシンクロしている。積極的かつ短気で衝動的な兄に対して、温和で理知的で何事にも慎重な弟、そしてその二人が禁忌により失った〝手足〟と〝全身〟と言うショッキングなビジュアルが反映される事により、二人の兄弟の過去に対する深みと説得力がより強く描かれる。
 
 ルパンと次元もそう。
 二人ともスーツ姿だが、原色の極彩色が多いルパンに対して、黒やグレーのモノトーンが多い次元。色合いだけでも明確な違いがありそこに二人の性格的な違いが明確に現れているのが解る。さらに次元は常に愛用の帽子をかぶっておりそこに〝自分〟と言うものをあまり表に出さない次元のパーソナリティを明確に表し、逆に表情豊かに素顔(?)で行動するルパンとの違いを現している。
 
 これがプリキュアのほのかとなぎさになるとさらにわかりやすい。
 二人とも学生であり制服姿で居ることも多いためビジュアル的な違いが出にくいように思えるが、ショートカットで茶髪でつり目の渚に対して、黒のロングヘアの穏やかな目線のほのか、そして目元の細かなデザインの違いが、二人の個性と性格の違いを明確にシンボリックしているのは興味深い。
 

4:どちらも尖った形で有能

 当然である。
 コンビを組む以上、片側だけが有能でもう片方が足手まといではコンビとはならないのである。
 
 NERVOUSBREAKDOWNの安藤一意と三輪青午
 鋭い推理能力があり知性派の権化のような安藤だが、その実、救急箱が手放せないくらいに身体が弱い。ちょっと走っただけで倒れるくらいである。洗面器が愛用アイテムで常に嘔吐しているのだ。それに対して三輪は頭脳まで筋肉で知性はアウトだが、肉体に関しては誰にも負けない。行動力、機動力、戦闘力、どれをとってもケタ違い。安藤が動けない状況でも安藤を背中に抱えて犯人と戦えるくらいである。
 頭脳と肉体、あまりに明確なくらいに対象的な形で、その能力が発揮されている。
 
 寄生獣の新一とミギー――
 彼らの場合はやや特殊だ。
 肉体としての本体である新一はまるっきり普通の高校生男子である。それに対してミギーは寄生生物であり、他の凶悪な寄生生物と戦うにはミギーの身体能力に頼るしか無い。
 だがミギーは所詮寄生生物であり人間社会のそれに対してはデリカシーが無くその正体が露見すれば窮地に陥るのは明白である。
 これに対して、はじめは平凡な市民だった新一が、寄生生物との闘いを乗り越えるたびに一歩一歩成長し、時には肉体面でも変化を起こし、単独でも戦えるほどに能力が強化されていく。
 またミギーははじめこそ不気味な生物でしか無かったのが、その理解力と知性力故に人間社会に対して理解を深め、宿主である新一を守るためにはどのような力が必要なのか? そして新一をどう守っていけば良いのか? を懇切丁寧に気遣うようにまでなる。さらには自分自身が弱体化する危険を押してまで新一を救おうとするのである。
 二人の能力の変化と成長が、物語にまで反映されているケースである。
 
さて、翻って左団扇奇譚の二人はどうだろうか?


1:目的として同じ方向を向いている

 これはわかりやすい。
 魑魅魍魎が当たり前に存在する街で妖怪退治の会社を共同で営んでいる。そして当面の目的は金、それも生活費である。(ただし仕事には困窮している(笑))
 
 
2:華麗なコントラストをなす対象的な個性


 作中冒頭にこんなシーンが有る。
 
ーーーーーーーーーーーーーーーー
 突然来客を告げる呼び鈴が鳴る。

「客か!」

 亜緒の期待と願望が声になる。

「借金取りかもしれないから迂闊に出るな!」

 一方で蘭丸は慎重である。
 呼び鈴一つ取っても二人の受け取り方は異なる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー

 この一つをとっても、楽観的であっけらかんとした亜緒に対して、何事にも慎重で警戒を怠らない蘭丸の性格が如実に現れている。ただ物語が進む連れてただそれだけではないと言うことも明らかになっていく。(ただそれについてはここでは書かない。ネタバレになるので)
  

3:コンビでワンセットとなる造形美

 これも明確だ。
 洋装で古式ゆかしいドレスコードに従ったワイシャツにネクタイにベスト姿の亜緒と、
 和装の着流しの着物姿で長髪の蘭丸と、一目で違いが解る。
 
 さらには二人のキャラクターの個性を象徴するマストアイテムも明確な違いが有る。
 
 亜緒が不可思議な黒猫を常に抱いているのに対して、
 蘭丸がその手に常に携えているのは剣呑ささえ感じられる日本刀である。
 
 映像美としてもわかりやすいのである。
 

4:どちらも尖った形で有能

 蘭丸はわかりやすい。その日本刀から剣術(特に居合抜刀術)に対して秀でているのは明確である。
 それに対して亜緒は、妖怪にまつわる事案に対しての造詣の深さを持ち、妖獣鵺を使役する陰陽師である。妖怪退治に対しては、蘭丸が最前線で剣を振るい、亜緒が参謀として能力を発揮することとなる。 
 この点においてもコンビネーションの高さは明白である。
 
 そして当然ながら、これらの4つのファクターの他に一つの〝人〟として外見、癖、性格、欠点、口調、所作、嗜好、能力――などを細かに作り上げ、キャラクターとして成立させることが求められるのである。
 
 しかしながら、コンビという形での二人のキャラクターの造形――それが完璧に出来上がったとしてそこで終わりではない。
 ここまでの人物としての要素はお話の中での『横糸』に相当するものである。この横糸に加えて必要となるのが『縦糸』となる〝過去〟なのである。

 つまり――『現在に至るまでに何があったのか?』
 これを書かねば『なぜコンビが成立したのか?』と言う根源的なものが成立し得ないのである。
 
 先に上げた作品例の中のから一例をあげよう。
 
 宇宙鉄人キョーダインだが、彼らがメカの身の上で兄弟としてコンビを組んでいるのには訳が有る。
 侵略者ダダ星人にサンプルとして、父ともども兄葉山譲治と弟葉山竜治はダダ星にアブダクトされたのだが、実は彼らには弟がもう一人居た。葉山健二。地球で孤独に暮らすことになってしまった弟の身を案じていた。
 だがこれと共に、彼らをアブダクトしたダダ星人には、資源豊富で生物生存可能な有益な惑星である地球を侵略する意図があった事を知る。優秀なロボット学者であった葉山兄弟の父は、ダダ星の宇宙文明を取り込みつつ兄譲治と弟竜治の人格と記憶とコピーしたアバターロボット、サイバロイドを作り上げる。そして密かに地球へと送り出すのだが――
 
 このサイバロイドには二人の兄の〝人格〟と〝記憶〟が宿っている。と言うのがミソ。
 単に正義の味方スーパーロボットとして地球防衛をするのではなく、3人兄弟の2人の兄としての過去が宿ることで、二人の兄の身代わりロボットとして、末の弟を家族として守るという〝理由〟が加わることとなる。
 これが二体のロボットが、二人の兄としてコンビを組んで侵略者と戦う最大の理由となるのである。
 
 さらに鋼の錬金術師からは、エドワード・エルリックとアルフォンス・エルリック
 これは説明不要なくらいに有名である。
 幼くして錬金術に類まれな才能を発揮していたエルリック兄弟
 全てはやさしい母さんが喜んでくれるから、ただそれだけのため。だが、彼らの父であるホーエンハイムが姿を消し、残された母が流行病で命を落とす。孤独になってしまった兄弟は錬金術において禁忌とされている『人体錬成』で失われた母を取り戻そうとする。だが当然ながらこれに失敗、禁忌の代償として兄エドは左足を失い、弟アルは全身を失うことになる。これに対してエドは自らの右腕を代償としてアルの魂のみを取り戻す。
 そして、右手と左足を失った兄と、全身を失い鎧にその魂を定着させた弟、二人は互いの身体をもとに戻すことを願い、そしてその手段として『国家の犬』と揶揄される国家錬金術師への道を志す。それ以後の苦難に満ちた彼らの旅路は私よりも皆が詳しいだろう。
 
 
 ならば左団扇奇譚の二人ならどうだろうか?
 実はまだそこまで本編の中で詳らかにはされてない。
 亜緒の実家である雨下石家は妖かし調伏の大家であり、亜緒の実父はその筋では誰もが恐れる最凶の人物。亜緒は何ゆえか実家から離れ、蘭丸とともに暮らしている。
 対する蘭丸の過去となると更に謎である。所有している妖刀に絡み因果を背負っているのは確かであり『闇子』なる不可思議な人物の存在と、彼自身が己に課している〝生きている人を斬らない〟と言う誓約にが有るということだ。
 ここから読み取れるのは、亜緒の〝しがらみ〟であり、蘭丸の〝因果〟である。
 それが物語が進むに連れて紐解かれていくかのように少しづつ明かされていく。そして、これこそが左団扇奇譚の〝縦糸〟である。
 
 この縦糸と横糸が交差することで、そこに壮大なドラマが生まれる。
 そして、そのドラマは全て、雨下石亜緒と渚蘭丸と言う二人のヒーローを輝かせる、ただそれだけのために費やされるのだ。
 否、そもそもコンビ物と言うのは、コンビを組む二人をいかに物語世界の中で輝かせるか? と言うことに本来の主眼がありそこを成立させずにコンビ物のファクターは満たされないのである。
 その点においては、左団扇奇譚は見事に成功しているといえるだろう。
 
 そしてそれらの論理について記したのが以下のレビューである。

【最高レベルのキャラクター造形が光る! 和風テイスト妖かし始末人奇譚!】

★対象的な個性の男がコンビをなし、トラブルや事件を解決する。いわゆる『キャラ立ち』物としては王道と言えるスタイルだ。古典作品から名を出すなら〝ルパンと次元〟〝ホームズとワトソン〟〝スパイクとジェット〟――彼らなら名前を出すだけでその人物としての全てが克明に想起されるだろう。『名前だけでキャラクターの足跡になる』それほどの作り込みが要求されるのだ。この手のジャンルには。
★だがこのキャラクター造詣がコンビキャラの場合、恐ろしく難しいのだ!
★なぜなら〝目的として同じ方向を向いている〟〝なおかつ華麗なコントラストをなす対象的な個性〟〝コンビでワンセットとなる造形美〟〝どちらも尖った形で有能〟――などなど要求されるファクターは多岐に渡る。これになおかつ一つの〝人〟として外見、癖、性格、欠点、口調、所作、嗜好、能力、経歴――、あらゆるものを息をするように自然に臭ってくるまで作り込まねば、そのキャラクターは生きてこない。これを二人分きっちり。
★はっきり言おう。やろうとしてできることじゃない。
★さて本作。
★万年金欠のコンビ、雨下石亜緒(しずくいし あお)と渚蘭丸(みぎわ らんまる)かれらが営む妖かし始末屋『左団扇』で物語ははじまる。万年貧乏のエキスパート。王道である。そこに持ち込まれる〝事件〟それを2人が鮮やかに解決すると言う形が物語の〝横糸〟の基本フレームだ。
★それに対して〝縦糸〟として亜緒と蘭丸の過去が絡んでくる。亜緒の〝しがらみ〟蘭丸の〝因果〟物語が進む度に2人の過去が紐解かれて現在へとたどり着く。
★しかし、それらの縦糸横糸の織りなす舞台装置は全て、亜緒と蘭丸と言う2人の主人公を輝かせる最高の演出として費やされる。作者がどれだけこの2人に愛情を注ぎ込んで育てたかが伝わる。感服するくらいである。恐るべき母性だ。おかあさん! 貴方の2人の息子は立派に育ってますよ!
★華麗なる妖かし始末人の生き様、とくとご堪能あれ!


 以上だ。
 それにしても表紙のイラストは見事だ。
 コンビキャラ物としてのビジュアルイメージを焼き付けるには最高の手段である。
 だが本文がイラストに負けないだけのボリュームとクオリティを有している。
 これからも期待できる作品である。
 
 
 さて、次回は――
 
 堂々たるSF抒情詩スペクタクル作品
 
 タツマゲドンさんの『【THE TRANSCEND-MEN】 -超越せし者達-』
 
――を予定している。
 
 タツさん。後日ご挨拶にまいります。
 
 でわでわ!!
 
 
 ζ
 ■D:美風
 
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