|ω・`)ノ ヤァ
今日もライブツイート講座の時間だよー
待った?
まいどまいど飽きもせず
毎週土曜よる9時台のエクスタシー
皆さんいかがお過ごしでしょうか?
福島県磐梯山の定点観測員258号こと
美風慶伍です
というわけで――――
今夜も始めます!!
ライブツイート企画!
特攻装警グラウザーの悪役裏話第3回!!
『特攻装警グラウザー打ち明け話、パート3(3)』
反応が不安だけど粛々と進める。
さて自作品である特攻装警において、悪役を以下のように分けた
①作品の基本設定段階で確立していた
②作品のプロットを作る段階で誕生
③実際に作品を書き進めながら必要に応じて生み出された
④、基本設定段階では考えたけど出番なくしてお蔵入り
復習すると
①作品の根幹的な世界観確立に関わっているキャラ
マリオネット・ディンキー、
緋色会のステルスヤクザの天龍
LOST B.
②各エピソードのメインファクターであり、物語を強力に動かす原動力となる
黒竜
ディンキー配下のマリオネット
クラウン
などを紹介した
今回は③である
③は『執筆を開始してからお話の流れで自然発生』した悪役であり――
つまりは【世界観】【背景設定】【物語のメインストーリー】などが確立されてから生み出されたキャラクターたちだ。
言い換えれば物語の幕が上がってからアドリブ的に生み出されたキャラクターたちである
この③に該当するのは
1章:スネイルドラゴンの二人の幹部『ジズ』『バジリスク』『レーザー男』
2章:天龍配下の氷室ことカミソリ明石
3章:ベルトコーネ・ローラ・クラウンを【除く】他の第3章で出てきた悪役全部
①のように作品の初期構想段階で物語の背景世界を確立するためでも
②のように個々のエピソードでの物語の骨格と基礎をを形作るために創出されたわけでもない
③とは、物語の本流が動き出してから、それぞれのシーンにおけるドラマの各シーンをより印象的に演じ、物語の広がりをよりしっかりと形作るため造られた『物語のパーツとしてのキャラクターたち』なのである
さて先に紹介したキャラクターをそれぞれに解説していこう。
まずは第0章
この中での③の悪役は――
サイボーグカルト集団『スネイルドラゴン』にて活動している幹部である
『ジズ』『バジリスク』『(名無しの)レーザー男』
――などが該当する。
第0章でメイン悪役として動くのは犯罪計画を指揮掌握している『黒龍』だ
彼が主役の特攻装警たちと相対する事で物語は進んでいる
だが頭数の上で特攻装警たちとやりあうのに黒龍一人ではバランスが取れない
だからこそ黒龍のパートナーであり配下として戦闘力のある悪役が複数必要になるのだ
そしてメイン悪役の黒龍とドラマ的に絡んでいるのがのぞましい。
なので――
【ジズ】黒龍の情婦
【バジリスク】殺人嗜好を満たすための単なる利害の一致
【レーザー男】スネイルドラゴン内の上下関係
――と言うファクターを個々のキャラに持たせたのだ
構想当初はソレ以上でも以下でもなかった
だが物語作成が面白いのはこの物語が動き出してからキャラが確立された事で、作者の予想のしなかった動きをし始めるのだ。
それが『黒龍』⇔『ジズ』⇔『レーザー男(のちのジニーロック)』の3人をめぐる『三角関係の勃発』である。マジで――
厳密には第2章が始まる頃にキャラの裏側に対する考察が進んでよりエピソードを深めることが可能となった事や、第0章を改定して物語を再構成・補強できたことで、先の3人の背後関係がより詳細に描ける事ができるようになったのだ
商業作品で作品に値段を付けている状況だったらこんな事できない
だがこれはWEB小説だ。作品の再考察や自主的リテイクでどんどんと既発表分に手を加えていく事が可能なのだ。ならば積極的にやらねば絶対に損である
そこで先の黒龍・ジズ・ジニーロックの背後関係にスポットをあてたスピンオフ的ドラマが生まれることになる
それが第2章の『ファミリー』である
あの3人にどんな背後関係があったかは本編を読んでもらうとして、初期設定段階では見えなかった物が実際に物語を進めているうちに掘り下げられるのは決して珍しくないのである
だがこれはWEBだからこそ許される手法であり、完成された作品が要求される商業作品では決して出来っこない
なので――
だからこそ『プロット段階での入念な考察』が重要となるのである。
登場する人物が物語の中でどんな動きをスルのか? 物語に出ないところではどんな生き様をしているのか? ありとあらゆる可能性をおぼろげでも良いから徹底的に掘り下げて物語の執筆の準備とする必要があるのだ
その意味ではスネイルドラゴンのキャラたちは『事前の入念な考察がたりなかったキャラ』だと言えるのである。
さてでは次に行こう
第0章がこんな事になったのは
そもそもの第0章が全て第1章有りきであり、
第1章の壮大なプロローグとして書かれていたことに理由がある
第1章に残るものだけを重要視しすぎたのだ。
改定第0章ではその点に気づいて大幅に手を加えている
さて次が第1章だ。
第0章とは逆に第1章は、このアドリブ的悪役が非常に少ない。
驚くほど少ない。
これは第1章が先に書いたとおり『入念なプロット構築』の後に書かれた作品だと言う事が非常に大きい。
第1章は超高層構造物を利用した『立体配置のパニックサスペンス』が話の骨子である。
つまり、時系列を重要視し、登場する全登場人物を、時間の流れによってどう動いているか? 誰が誰にどのような影響を及ぼしているか? 誰がいかにして暗躍し、さらには『読者の視点』の側から、どれが見えて、どれが裏の出来事なのか? と言う事を完全に洗い出し終えてから物語を書き始めたのだ
これは第1章のプロットを組みたてる時に『立体マップ』を手書きで作成して、どの段階で誰がどこに居るのか? と言うことを完全掌握しながら本編を書いていた。
そもそも第1章は初めはWEB小説ではなかった。
第1章を前編・中編・後編の3冊に分け『同人誌』として刊行したのだ。
1冊の本として作成するなら、全話が確立した状態になっていなければならない、
ならば書きながらのアドリブを差し挟む余地は殆ど無い。
なので第1章は登場人物全てが確立された状態で物語が始まったのである。
第1章の悪役は殆どが①か②の事前確率されたキャラなのだ
だが例外が一人だけ居る!
それが第1章の『来訪者』に登場した、氷室ことカミソリ明石と言うインテリヤクザである
これは第1章をWEB版用に書いてい作業をしていた時に出てきたもので
作品の重要キャラであるステルスヤクザの天龍の直接配下であり、企業舎弟としての側面を持ったバイプレーヤー的悪役が必要になったからだ
これはヤラレ役の頭数を揃えたわけでも、アドリブ展開の行き着いた結果でもない。
物語の初期構想である基本設定段階に確立されたキャラが、後々の行動を開始する以前から物語の本編に影響を及ぼそうと『重要伏線の実行者』としてカミソリ明石と言うキャラを登場させたのだ
言い換えればこれは『本編未登場のキャラが、登場以前の段階でキャラを確立させて、紙面で勝手に動き出した結果』なのである
天龍と言う初期構想キャラが、未登場ながらも個性とドラマを確立させて、明石と言う男を隠れ蓑として『おれはここに居る!』と主張してきたのだ
『キャラが立つ』
『キャラが勝手に動く』
――と言う事は作品を書いている人なら一度は体験することだ
だがこの現象も極められれば驚くほどの影響を物語本編におよぼすのである
はっきり言おう
この天龍と言う男、とてつもなく扱いにくい!!
(でも個性がたっているので動かしやすいのも事実だ)
じつはもう一つ悪役というか被害者と言うか重要キャラクターがいる
第1章に登場するメイドアンドロイドの『メリッサ』である
これは改定第1章を作る際にプロットの再構築と見直しのさいに新たに現れたキャラである。
立ち位置としてはディンキー配下であるため悪役なのだがここでは悪役に数えない
よし、それじゃ再開する!
いよいよ第2章だ!
20% 待ってました!
40% そこに正座しろ
20% 色々と聞きたいことが有ります
40% 我々はあなたに説明を要求する
さてさっき書いた③該当キャラ
あそこにこう書いてあったはずだ
3章:ベルトコーネ・ローラ・クラウンを【除く】他の第3章で出てきた悪役全部
( ・`д・´)ノシ
はいもっかいよく見て
いままでの説明から逆算してもらおう
つまり第2章とは『ノープロットを前提に全面アドリブ展開を重視した極めてチャレンジングな作品構成』なのである。
なんでこうなったのか? というとこれには第2章の構成そのものに理由があるのだ
第2章は実は二重ストーリー制なのだ!
高速リニア鉄道を舞台とした鉄道パニック物のサイドA
洋上の未来型スラム都市を舞台としたバトルストーリー物のサイドB
特に先に説明した同人誌版ではサイドAに該当する部分しか執筆されていない
当初の第2章に登場するキャラクターは非常に限定的であり、出ていないキャラのほうが多い。
ディアリオ・エリオットは1シーンのみ、アトラスに至っては全く出ていない
なのでこう思ったのだ『じゃ、第2章の時にこいつらって何やってたの?』
正直当初の第2章は物語量が少ない事もあった――
なので第1章に匹敵するストーリーボリュームを作り上げる必要もあった。
ゆえに表の物語に未登場のキャラを中心にして裏の物語を作る事になったのだ
その際に物語の必要条件となったのは以下のとおりだ。
①第1章で捕まらなかった悪役のその後を描く(←ここにアトラスたちの登場の必然性が出る)
②グラウザー世界の中の犯罪の現状を克明に描く
③物語の舞台を『洋上スラム』としそこに様々な犯罪組織が軒を並べている
以上が第2章の裏の物語の条件となる
その他
これを満たすために始められた物語こそが
現在展開されているエピソードの『魔窟の洋上楼閣都市編』なのである。
まさに開けてはいけない『パンドラの箱』を開けてしまったのである。
だが後悔してももう遅い!
混沌とノー・コントロールは、犯罪と治安悪化都市の、最大の特徴である
そしてそこには利益と力関係だけが支配する悪徳と暴力のネットワークがあるだけである。
表社会のように秩序だった人々がおとなしく並んでいるわけではないのだ!
それを完全に暴き出して奥の奥まで書こうというのだ!
プロット云々と言うよりも物語を書く上で『そこに一体誰が居るのか?』と言う事を徹底的につぶさに一つ一つ描いていく――そんな地道な作業が始まった――
それが第2章の裏の物語――サイドBの発端である
当初はグラウザーとベルトコーネの決戦を軸にして物語をまとめようとした。
だが事態は悪化する
悪化した要因は次の4つ
①セブンカウンシルと言う悪の評議会を書いてしまった
②ベルトコーネがとにかく強すぎた
③裏町に住む無垢なる住民がゾロゾロゾロ――
④〝黄昏〟邪悪すぎ
悪い連中がとにかく多い
それに加えてハイヘイズの子どもたちやソレを支えるスラム街の人々や
さらにはスラム街の電脳ヒーローの『神の雷』の存在が大きい
街角の魅力的な人間ドラマがあちこちに転がっているのだ。その人間ドラマ群の牽引役としてかつてのローラが聖母化してローラママとしてヒロイン化する始末!
それらを大幅にカットして端折ってみせる事もできたのだが、
私はあえてそれにチャレンジした。
『特攻装警世界の洋上スラムにて見かけた魅力的な人々の全てを手を抜くこと無く全部書いてやろう!!』
そう決心したのだ!
だから、魔窟の洋上楼閣都市編は41話を過ぎてもようやくクライマックスなのである。年内に終わるのか? これ――
しかしだ、描いていて収穫はあった。
ものすごいごっつあった
魔窟のスラム都市を手を抜くこと無く描くという試みは私としては成功したと確信している。
特に悪役に絞って説明するなら
セブンカウンシルに属する『7大勢力』
それに属しない『独立勢力』
そしてさらにその裏側に存在する『巨大暗躍組織』
――これらの作品世界の全体像の中での立ち位置を凝縮した形で描けたからである。
キャラの一人ひとりを説明は不可能なので組織を中心に説明する
セブンカウンシルは7つの組織からなる
・翁龍
・ゼムリブラトヤ
・ブラックブラッド
・ファミリアデラサングレ
・新華幇
・緋色会
・サイレントデルタ
個々の組織がいかなるものかは本編を見てもらうとしてここで重要視したのは
『民族性』である。
そもそもマフィアとは『同族性』と『秘密結社』をその傾向として内包している。そこであの洋上スラムに現れるであろう〝民族〟〝種族〟によって傾向を7つに分け、そこに現実的な組織を割り振っていったのだ
中華系黒社会
ロシアン・マフィア
黒人ソサエティ
南米系マフィア
日本ヤクザ社会
中華系華僑結社
そこにさらに特攻装警の未来世界ならではの組織として
ハイテクアバター組織『サイレントデルタ』を設けたのである
あとは幹部と実働部隊と首魁をきめて動かすだけである
さらにここに『独立勢力』が加わる
無国籍孤児集団『ハイヘイズ』
クラウンとその一派
電脳犯罪者『シェンレイ』こと『神の雷』
そして国家権力の悪しき側面の具現化である黒い盤古『情報戦特化小隊』
――とこれらを物語の中に配置し描いたのだ。
だがまだ足りない
さらに世界観の裏側で笑みを浮かべながら悪巧みをするのが『巨大暗躍組織』である
現在物語の片隅に姿をあらわしているのは『黄昏』である
第1章にてカミソリ明石がもたらしたあの情報である。
そこにグラウザーの作品世界の裏の裏のさらに目に見えない大規模構造の一端を垣間見せたのである
その――『グラウザーの作品世界の裏の裏のさらに目に見えない大規模構造』――こそが、①の『初期設定段階で世界観の中に組み込むために既に造ってあった』――につながる物なのだ。
いずれ登場するであろう物語の骨子の基礎となる重要悪役とそれにまつわるエピソード
それらがいずれ登場するときの足がかりとして第2章の魔窟の洋上楼閣都市編で登場する様々な悪役たちは、物語の進行の必要に迫られて半ば生み出されたからと言って描写に手抜きは一切許されない。
後々に現れるであろう『大規模プロット』の中では洋上スラムの人々はあまりにも重要だからだ。
今夜の講座の締めとしてある例を語って終わりとする
海賊漫画の有名作品『ワンピース』である
主人公のルフィ一味が一度敗北を経て2年間の修行
そしてシャボンディ諸島での再結集、その際に描かれた新キャラクター群として搭乗したのが『最悪の世代』と呼ばれるルーキー海賊団のあまりに個性的な連中である
当初コレを見た時に誰もが入念な設定づくりやプロット構築を経てつくられたと思うだろう
だが実際には、以前から決められていたのはルフィーの他にはトラファルガー・ロー程度で、それ以外は殆どがそのエピソードが欠かれる直前に即興に近い形で決められたのだと言う。
アドリブにて必要な数を揃えて、ルフィたちの再結集のエピソードにふさわしい、『様々な海賊団がシノギを削り、競い合いぶつかりあう混沌とした猥雑さ』を作者の尾田さんは描いてみせたのだ。
だからこそ言えるのは――
『アドリブ展開だからと言って恥ずかしくはない』
『魅力的なキャラクターはアドリブでも生み出せる』
――と言う事である
要は①②③のキャラの成り立ちを必要に応じて使い分けることだと言えるのである。
(よし! 上手くまとまった(汗))
(ーー;)
さて残りの④だがこれは気にすることはない
初期構想で設定してあっても、出す場所が想定通りに描けずに、結局『余ったいらないキャラ』と化することはよくあることなのだ
特に背景世界設定や世界観を入念につくって大風呂敷を事前に作り上げておくスタイルの作り方をする場合、作りすぎた部分が『入り切らすに余る』と言う事は決して珍しく無いのだ。
いらないものを無理に物語に納めても、バランスが崩れるだけだ
いらないものはいらないのだ
今夜のライブツイート講座
『特攻装警グラウザーの悪役裏話③』はこれにて終わりである!
さて次回だが――
つ【スマホでの音声入力による口述筆記】
――について講座を行おうと思っている!
さてでは今度こそこれにて!
お疲れ様でした!!!!!すごい食いつきに驚きつつ今夜はコレにてwww
特攻装警グラウザーの最新話『人間の欠片』の3分の1はこのスマホ口述筆記で書かれている。
どこが口述筆記の部分なのかはその目で見て確かめてみて欲しい
(その時、できれば感想とか置いてってもらえると嬉しい)
ちなみにAndroid限定です!
iPhoneは私がiPhoneをもってないので検証できません
申し訳ないです
でも似たようなアプリはあるはずなので参考にしてください
さてでは今度こそこれにて!
お疲れ様でした!!!!!
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