■美風慶伍:作品解説リンク■ 【現在、執筆中作品】
長編ファンタジー作品 旋風のルスト ~逆境少女の傭兵ライフ、無頼英傑たちの『虹彩傭兵隊戦記』~
現在:以下3サイトにて公開中 〔↓各サイト作品ページへ飛べます〕
【 カクヨム(第1章第2章) 】 【 カクヨム(第3章)】 】
【 ノベルアッププラス 】
〔旧主力作品〕
(現在休止中)
■各投稿サイト別個人ページリンク■以外の作品は各マイページをごらんください》
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【レビュー依頼お受けします】
レビュー依頼は右の受付フォームですが…… 現在執筆専念中です
(↓更新休止中)
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久しく放置していましたがトップページ周りを整理しました
1ヶ月休載記念、読者様感謝御礼【イメージロゴ入りコラージュ画像作成企画】
笹月風雲です 平素よりお世話になっております この度、レビュー祭り企画のために1ヶ月ほど、特攻装警グラウザーの執筆を休載することになりました。そのため本編も内容的にちょうどいいタイミングで一区切りとなります。 そこで特攻装警シリーズの読者様との交流を目的として、特攻装警の作品内容をイメージした【ロゴ入りコラージュ画像】のプレゼント企画を行うことにしました
お断りとお願い(ーー;) えーとですね、本企画は本来は『特攻装警の読者の方を対象とした企画』です。 あくまでも特攻装警の内容を反映した作品をコラージュ画をプレゼントするものです 【いつもの表紙画作成企画では〝ありません〟】 まぎらわしくてゴメンよ!!
(それはまたいずれ時間をとってやります!)
以下応募方法
①まず下の応募フォームから申し込んでください 【応募エントリーフォーム入り口】
②その際、申し込まれた事をツイッターやなろうのメッセージなどでご連絡くださると助かります
③疑問点などがあった場合、お聞きする事があります
④心をこめて一ヶ月の休止期間中にアート画を作成
⑤完成したアート画をお送りします〔アート画は原則ツイッター経由となります。それ以外の方法も可です。ご相談ください〕
申し込みフォームはコレ↓
連絡先
作成するアート画ですが サイズ:縦型〔850✕1200〕 横型〔1200✕850〕のいずれか 背景:希望するシーンやキャラをイメージしたコラージュ画像
記載するテキスト:
1)キャラ名
2)セリフ 3)設定 4)技やアクションなど 5)その他希望する文章(なんでもOKです) ★応募された方のお名前で【○○さんへ】と記名する事もできます!
永久保存版を目指して心血注いで作ります!
以上です。 イラストでなくロゴとコラージュによるアート画という事で戸惑われると思いますが自分の限界目指して精一杯作ります!
余録: 通常は画像素材はフリー素材でも簡単に手に入るものを使うのですが、今回は有料素材やクリエイティブ・コモンズでも権利明記が必要なものなど、良質のものを用いる予定です
その他、ご質問などあればご遠慮無く笹月までどうぞ
秋にレビュー祭りを行いますが、その準備を開始しました その一環として新規にレビュー投稿を掲載するブログを立ち上げます
笹月風雲のレビュー図書館
詳しい情報ができましたらまたあらためて掲載致します
美風です。
現在、都市型アクション作品の支援同盟である『現代未来都市戦線同盟』のサイトコンテンツを作成しています。その中で、商業作品での合致例を参考までにあげようと思ったのですが、私のセンスでは過去の作品に偏りやすいので『この作品は条件に合うんじゃない?』と言うのを教えていただけたらと思いました。
私のTwitterまで送っていただけたらと思います。 よろしくおねがいします
【主旨】
近世~現代~近未来~未来において、大都市を舞台としてストーリーが進む、アクション・サスペンス要素を含む物語小説作品を〔都市系アクション作品〕と規定して〝同盟〟を発足させ、これの執筆活動や宣伝などを統合的に支援する事を目的とする。 【参加条件について】(かなり間口を広げました)
〔作品年代、及び、舞台条件〕
近世から未来まで(改変歴史も可とします)
なお舞台条件として――
近世[スチームパンク系の都市ロマンを想定] 現代~近未来[一般的な大都市や郊外都市、学術研究都市や各種未来型都市を想定]
未来(遠未来含む)[上記現代条件に加え、地下都市や人工環境都市、スペースコロニーを含む宇宙都市も可とする]
〔登場組織タイプ〕
警察、探偵、政府機関、特殊機関、軍組織がテーマとする。これが主役側でも敵側でもOK。
〔作品ジャンル〕
原則としてアクション、サスペンスが主となるが、他ジャンルとの複合もOK バトルメイン、もしくはバトル要素を含むものとする
なお、SF(ライトSF、ハードSFどちらも)異能バトル、魔法適用、異界生物、異界存在OK
〔禁止事項と許可事項〕
①当然ながら向こう側の世界に行きっぱなしの異世界転生は不可とします(地球の文化圏の人間の都市があくまでメイン)
ただし以下のケースはOK
『異世界と隣接、もしくは時空の扉や亜空間ゲートなどでつながっており相互に行き来可能で、異世界の存在が人間たちの都市にて活動するスタイルの作品』
代表例としては――
小説家になろう作品では
東京バトルフィールド <東京を奪還せよ。異世界の魔法使いの手から> 相山たつや 作
商業作品では
コップクラフト(ガガガ文庫版) 賀東招二 作
――などがこのスタイルになる
②未来・遠未来での都市条件について
未来・遠未来での〝都市〟の条件ですが、
『地球文化圏に端を発する物で、人間種族、もしくはその末裔が生活をいとなんでいる都市』
――とします。
代表例としては――
銃夢の、クズ鉄街、天空都市ザレム、宇宙都市イェール 機動戦士ガンダムの、スペースコロニー
超時空要塞マクロスの、マクロス内の人工都市
――がこの範疇にはいります。
★ギリギリの例
マクロス7の、移民船団都市 ⇒ ギリギリOK(地球都市からの移民であり地球文化圏の範疇にあるとかんがえられるから) BLAME!の、重積都市群 ⇒ 完全にギリギリOK(地球都市との関連が不明瞭だが、地球文化の後継としての要素はみられるから)
シドニアの騎士の、 播種船(はしゅせん) ⇒ アウトとします(都市ではなく宇宙船であるため)
メガゾーン23の人工都市 ⇒ OK(宇宙船内部であるが、あくまでも現代都市として描かれている点、人間種族の生活が確認できるため)
以上です
ご意見お待ちしております
ここまでおねがいします
はい、始まりましたレビュー考察企画第5回
今までに書き散らしたレビューの総数をチェックしたら軽く120件超えてました 中には作品をなろうから消した方も居られるので実際にはもっと数は増えると思います。 (作品消えててレビューだけ残ってるのってすげー辛いぞ。作家さんがタヒらない運営をほんきでやってくれや! なろう運営さんよ!)
さて―― これだけ長くあれこれやってると中には合格点に到達しないのも現れるわけでして―― その場合は私はみなさんもご存知のアレ『ダメ出し』をします。 これで決定的に折れてしまう人もいれば不屈の闘志で這い上がってくる人も居ます。 そうした不屈の魂を宿した方を私は誇りに思います。 今回はそうした不屈の作家さんの中から一作品をピックアップ。 作家さんの名は『能登川ツグル』 素敵な作品の名は『少女は悪魔に死を願う』(旧題、彼女へ捧げるサクラメント) そしてそれは私美風がダメ出しのスタイルとポリシーを確立させた作品でもあったのです。 でははじめます。
【 美風慶伍の頭の中 】
第5回 作品名《 少女は悪魔に死を願う』(旧題、彼女へ捧げるサクラメント) 》 作者 《 能登川ツグル 》
私がレビューをする際、作品を徹底的に査読する。 その理由はたった1つ。
【その作品の最も面白い〝核〟を見つけ出し、それを徹底的にブラッシュアップしてプッシュする】
そのためにはやっぱり作品を徹底的に読みこなし、その作品の〝骨組み〟と〝世界観〟と〝シナリオの流れと到達点〟を把握する必要があります。 良い作品は冒頭部を数話読むだけで、必要な要素が十分に把握可能で、物語のその後の流れを追うだけで十分に楽しむことが出来るようになっています。 しかし、その辺りがしっかりと作られていない作品というのは、冒頭部がしっかりしておらず、どんなに読みこなしても作品の全体像が伝わってこなかったり、登場人物にまつわるドラマが見えてこなかったり、作品としても、エンターテイメントとしても、何が言いたいのかが伝わってきません。 また初期部分の構成に致命的な間違いがあったり、そもそも小説として文章作法や基本セオリーに根本的な間違いがあったりするケースも―― じつは今回の能登川さんの作品『少女は悪魔に死を願う』にはそんな致命的なミスが多数見つかったケースなのです。 例の入院中の大量レビューチャレンジ その中の作品群の1つとして本作品には出会いました。 いわゆる異世界転生―― チートとかお気楽さは皆無。むしろ、前世での息苦しさが強く描かれており、それが紙面を通じて痛いほどに伝わってきます。 そして転生――、冒険ファンタジーとしての楽しさよりも、生き抜くことの辛さ困難さ、そしてこの全ての世界に連綿と存在する過酷さ残酷さがこれでもか! と伝わってくる冒頭部でした。 それは主人公の彼女の転生に立ち会った謎の人物のセリフにも現れています。 ですがここで作者の語る物語は思わぬカタルシスを読者へともたらします。
「生まれた! ついに生まれたぞ!」
このセリフに私は魅了されました。
多くの転生系が見落としている『生まれなおし』と言う現実。単に異世界の壁を超えるのではなく、一度死した魂が、新たな肉体と生命を得て〝生まれなおす〟――そして人生を再度やり直す。 それには当然、向こう側の世界にも〝新たな父母〟が主人公を待っています。 そしてそれは、未知なる新たな親子の絆と言う、より深いドラマへと昇華されるはずなのです。 このワクワクするようなカタルシス! キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
まさにこの心理状態でした。 そして、目一杯ワクワクしながら次話へとページを捲りましたよ。ええ―― でも―― ・・・・・・・・・・・(´・ω・`) (・ω・ ) ( ・ω・) (´・ω・`)
( ・ω・ )??? アレっ?
無いじゃん。 えっといきなり成長? いきなり学生? いきなり入学式? ねぇ? 親子のドラマは? 優しい母親は? 頼りになるお父さんは? 新しい世界で戸惑いながらも生きようとする姿は? そして生い立ちの中でヒロインが味わう苦難は? それを乗り越えるドラマは? ねえ? ねぇ? そうなんです本作の初期版ではそこがすっぽり抜け落ちて16歳にいきなり成長してるんです。 正直言います。 「なんじゃこれ?」
狐につままれるとはまさにこの事。 新刊書籍を買って読み始めたら10ページ目から50ページ目まで抜け落ちてたような気分。 それになにより転生後の世界の導入部がごっそり抜け落ちているため全体的なドラマに入っていけないんですよね。 これは非常に大きな問題でした。 この他にも―― ※獣人種族を中心とした異世界であるならそれを反映させた描写や社会風俗設定があるはずなのだが、それらが描写不足 ※会話描写に置いて『会話文』は充実しているが『地の文』が不足していて、誰が喋った発言なのかが非常にわかりにくい
――と言った大きな問題が散見されました。
これらの問題をきちんと整理し対処しないと、この索引の肝である―― 『一度死して命と体を失い、あらたな世界で再び生を得て再出発する〝生まれなおし〟の物語』
――のコンセプトが生きてこないのです。
そしてなにより、それらの導入部での展開や描写が不十分なため、その後にヒロインのエリオットに訪れる怒涛のようなジェットコースター的展開――、これが全く生きてこない。 そして思いました。 「勿体無いなぁ――」
良いものは大量に持ってます。だからこそ頑張ってほしい。 見えてきた問題点を改善すれば絶対に良くなる! そう思ったからこそしました『ダメ出し』 そしてそのダメ出しメッセージが以下のとおりです
<以下ダメ出し>――――――――――――――――
Twitterからのご応募ありがとうございました
申し訳ございません。レビュー執筆にまで至りませんでした。 理由として以下の点、
1:転生後の〝出生〟してから入学までのプロセスが何もないため、ヒロインの生まれ変わり後の成長が見えず、ヒロインに感情移入ができない。
生まれ変わった直後、親らしき人の誕生を喜ぶ言葉がありました。これを読んだとき正直すごく感動したんです。 でも――
その後がない。
(´・ω・`)アレっ?
いきなり16才。映画のフィルムが上映3分後に途切れて、25分後まで飛んだ気分。 やはりこの物語の場合、生まれ変わった先の世界での両親や家庭、あるいは故郷、そういったものを少しでも描写すべきでしょう。 転生なのです。生まれ変わりなのです。 失敗した人生をやりなおし、新しい人生を享受する。 だが、そこに前世の記憶が残っており、混乱も苦悩もある。 前世の親と、現世の親、その違いや憧憬や、恐れ、不安、そういった複雑なものをこの手の悩めるヒロインなら持つはずです。そういったプロセス描写と説明が無いため、その後のヒロインに感情移入ができないのです。 前世での名前が横文字名なのも伏線なのは理解できました。だがやはりそれも、中間プロセスあってこそです。
前世と現世、その違いを二重に背負っている事のドラマがほしいのです。 まずそこが1点。
2:文化的背景をもっと!
特に学園のシーン。 この手の転生物を散見しててよくあるケースなのですが、我々現代社会の学校の描写と、魔法世界・中世世界の学校では、細かな文化や器物や衣装、民俗などあらゆるものが異なるはずです。そう言う差別化がわかりやすく〝適度〟に図られているからこそ、〝転生した!〟〝異世界にきた!〟と言う感動が読者に伝わるはずなのです。
例えば、ヒロインたちが授業を受けているときの制服は? 教室の構造は? 一般的な四角い教室の可能性もある。コンサート会場のように階段状の可能性もある。すり鉢上の円形もある。それは〝文化背景〟を考慮してほんの少しの違いでも印象的に残せるはずなのです。 魔法物の大作として有名なハリー・ポッター あれが印象的なのは、今ではほぼなくなってしまった中近世英国の寄宿学校の古い姿を描くことで、現代の学校との差別化をわかりやすく示しているからです。 これは非常に重要です。 ロープレゲームの世界観を焼いただけの転生物でもほんのちょっとのくふうで、物語の印象に幅が出ます。なにより読者が理解しやすいのです。設定しきれない部分を現代社会のセンテンスで書いてしまうのはあるい程度はしかたありませんが、これもさじ加減です。
3:誰が喋ってるのか、わからない
これ私も昔やりました。 複数の人間で喋らせている時に陥りやすい失敗です。 喋っているのが2人ならまだいい。交互に話すキャッチボールですから。
これが3人以上になるとセリフ文だけではまずむり。 行動や仕草などの地の文を加えて説明しないとだめです。
これだけは文章作法のレベルなのでここでは書けません。 大切なのは読者がよんで〝識別できるか?〟ということです。
特に名前が全て横文字と言う事で混乱しにくく、それに拍車をかけてます。
このお話の場合、敵である恐怖の対象の姿が見えてこないのでなおさら、誰が話しているかはだれの行動なのか? と言うのははっきりとわからせる必要が有ります。 それができないと、お話の先へと進むことはむりなのです。
***
かなりキツイことも書きました。 ですが、お話のテーマ性や、出生時からの生まれ変わりなど、強く引かれるものはありました。正直もっと読みたいと思いました。 ですからこそ! さらなる執筆を期待します。 頑張ってください!
<ダメ出しここまで>――――――――――――――
正直不安もありました。これでどう言う受け取り方をするだろうか? って―― へそ曲げられたり、あるいは執筆を止めてしまうか? ダメ出しって出す方もけっこう怖いんですよ。どう言う結果になるかわからない面もあるから。 作家さんの心が折れてそのままってケースもある。 で、ビクビクしながら能登川さんの反応を待ってました。 すると――かなりの好感触。 お? おおっ? それ以上に書き直しも約束していただけました。 ならば作者さんの頑張りに期待して待つだけです。 そして――その日は来ました。 えぇ、指摘した部分の改善版です! 特にごっそり抜け落ちていた、主人公の幼少時代編―― それが2話に渡ってしっかりと書かれていました。 そしてそれをワクワクしながら頁をめくれば―― コンドコソキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! 来ました! ほんとに来ました! そしてそして! 大当たりです!! そうだよ! そうそう! これこれ! この展開とカタルシスが見たかったんだよ! 過去の記憶を引きずりながらの生れなおし。そして転生後の彼女に降りかかる不幸と困難と災厄―― まるで生まれ直したことそのものが罰であるかのような不幸っぷり―― 中身をここで全部書くわけにはいかないのでこの辺にしとくがすごいんだよこれが! そして1つ目の幼少期の描写問題が解決できた後にさらに改善されたのは、その幼少期からの生い立ちが丹念に書かれたことにより〝その世界独特の風俗や生活、そして我々現代社会との違い〟が明確に分かりやすく描かれたという事だ。これは大きい。 ハイファンタジー作品であるなら、ファンタジー独特の世界観があるであろうし、何よりもその世界の生活様式が適度な描写で伝わるようにしなければならない。 その命題がしっかりと解決されていました。 さらにはもう一つの問題――〝セリフの識別問題〟も大幅改善です。 今度は誰のセリフなのか? 誰が離しているのか? ――が明確にわかるようになりました。劇的な改善です。 そしてこれらの3つが改善されたことで〝その後の部分〟へと進むことが可能になったのです。
冒頭部で躓いていれば、その先へと読者が進んでいかないのは当然のこと。それを解決して冒頭部と導入部で読者をガッチリと掴んで物語の流れへと乗せてやり、序破急の怒涛の流れへと導くことが出来るようになります。3つの点の改善でそれが可能となったのです。
すなわちこれぞ完成版です 〝入り口〟が改善されたことでその先の物語からの見えてきた事、それは主人公であるヒロインのエリオットの身にこれでもか!これでもか!と波濤の津波のごとく連続で畳み掛けてくる不運と不幸の連続! それから逃れるために逃避行と冒険が幕を開ける。そして、エリオットの旅路の先々において遭遇する謎と怪異の数々―― 物語の裏側に隠された巨大な謎と悪意の存在が見えてきたのです。 そしてそれを追ううちに物語のさらにその奥へと進まずにはいられない〝謎の中毒感〟 もう夢中になって読みましたよ。えぇ―― これで決まりました。レビュー確定が。 そして、完全版の内容の中で見つけ出した〝面白さの核〟の数々―― ・生れなおしと言うある意味、転生物のもう一つのありかた ・前世の記憶を引きずるがゆえの〝転生後のハンデ〟 ・そして転生後に訪れた一抹の幸せと、それを嘲笑うかのように畳み掛けてくる不運と不幸の数々 ・さらに悲劇的な逃避行の末に見えてくる〝悪魔〟の存在―― ・ジェットコースターの様な怒涛のストーリー展開 ――それらを意識してつめこんで作り上げたレビューがこれだ
★あえて言おう【コレが本当の転生物なのだ】 ★エリオット――彼女は自らの名をそうとしか記憶してない。現世に絶望して絶望して自らを責め続け、そして自らの命に罰を下してしまった愚かな少女。そして彼女はさらなる〝罰〟をうける★見知らぬ世界で新たな両親の元から〝生まれ直し〟したエリオット。現世の知識と認識の一部を引きずり戸惑い、そして転生であるがゆえの〝無魔力〟と言う重いハンデを背負いつつも心優しい〝新しい父母〟の元でやり直そうと懸命に努力する★だが度重なる理不尽が彼女を襲う。新たな父母に降りかかる災厄、失われる大切な学び舎。だが彼女には落涙する暇もない★ジェットコースターの様に怒涛の展開で獣人少女エリオットの苦難満ちた旅が続く。そして彼女を襲う〝悪魔〟の正体とは?★生命のやり直しと言うコンセプトに正面から堂々と挑んだ意欲作だ!★この物語を転生物の枠で括らないでほしい。これは正統ハイファンタジーだ
私はダメ出しはガッツリと行う。それはこれからも変わらない。 そしてそのダメ出しを乗り越えて来た努力作は必ず評価する。 努力するものたちに栄光は微笑むのだ。 さて次回は―― 日暮キルハさんの
『異世界ハーレムはただしイケメンに限る』
のレビューを解説する 私はそれまで転生系に偏見を持っていたが、いくつかの作品とともに私の目を開かせてくれた傑作の1つである。
SFアクション長編シリーズ 特攻装警グラウザー
そこからスピンオフとして作成した3篇を紹介します
特攻装警の紅一点、フィールが自分自身の戦いの日々について振り返ったモノローグストーリー ヴァルキュリア
特攻装警世界での警察官たちの別れの儀式のエピソード レクイエム
これに加え、本編のショートストーリーであるアトラスのプライベート譚を抜き出した オフタイム
以上3篇のご紹介でした
|ω・`)ノ ヤァ 今日もライブツイート講座の時間だよー 待った? まいどまいど飽きもせず 毎週土曜よる9時台のエクスタシー 皆さんいかがお過ごしでしょうか? 福島県磐梯山の定点観測員258号こと 美風慶伍です というわけで―――― 今夜も始めます!! ライブツイート企画! 特攻装警グラウザーの悪役裏話第3回!! 『特攻装警グラウザー打ち明け話、パート3(3)』
反応が不安だけど粛々と進める。
さて自作品である特攻装警において、悪役を以下のように分けた
①作品の基本設定段階で確立していた ②作品のプロットを作る段階で誕生 ③実際に作品を書き進めながら必要に応じて生み出された ④、基本設定段階では考えたけど出番なくしてお蔵入り
復習すると
①作品の根幹的な世界観確立に関わっているキャラ
マリオネット・ディンキー、 緋色会のステルスヤクザの天龍 LOST B.
②各エピソードのメインファクターであり、物語を強力に動かす原動力となる
黒竜 ディンキー配下のマリオネット クラウン
などを紹介した
今回は③である
③は『執筆を開始してからお話の流れで自然発生』した悪役であり――
つまりは【世界観】【背景設定】【物語のメインストーリー】などが確立されてから生み出されたキャラクターたちだ。 言い換えれば物語の幕が上がってからアドリブ的に生み出されたキャラクターたちである
この③に該当するのは
1章:スネイルドラゴンの二人の幹部『ジズ』『バジリスク』『レーザー男』 2章:天龍配下の氷室ことカミソリ明石 3章:ベルトコーネ・ローラ・クラウンを【除く】他の第3章で出てきた悪役全部
①のように作品の初期構想段階で物語の背景世界を確立するためでも ②のように個々のエピソードでの物語の骨格と基礎をを形作るために創出されたわけでもない
③とは、物語の本流が動き出してから、それぞれのシーンにおけるドラマの各シーンをより印象的に演じ、物語の広がりをよりしっかりと形作るため造られた『物語のパーツとしてのキャラクターたち』なのである
さて先に紹介したキャラクターをそれぞれに解説していこう。
まずは第0章
この中での③の悪役は――
サイボーグカルト集団『スネイルドラゴン』にて活動している幹部である 『ジズ』『バジリスク』『(名無しの)レーザー男』
――などが該当する。
第0章でメイン悪役として動くのは犯罪計画を指揮掌握している『黒龍』だ 彼が主役の特攻装警たちと相対する事で物語は進んでいる だが頭数の上で特攻装警たちとやりあうのに黒龍一人ではバランスが取れない だからこそ黒龍のパートナーであり配下として戦闘力のある悪役が複数必要になるのだ
そしてメイン悪役の黒龍とドラマ的に絡んでいるのがのぞましい。 なので――
【ジズ】黒龍の情婦 【バジリスク】殺人嗜好を満たすための単なる利害の一致 【レーザー男】スネイルドラゴン内の上下関係
――と言うファクターを個々のキャラに持たせたのだ 構想当初はソレ以上でも以下でもなかった
だが物語作成が面白いのはこの物語が動き出してからキャラが確立された事で、作者の予想のしなかった動きをし始めるのだ。 それが『黒龍』⇔『ジズ』⇔『レーザー男(のちのジニーロック)』の3人をめぐる『三角関係の勃発』である。マジで――
厳密には第2章が始まる頃にキャラの裏側に対する考察が進んでよりエピソードを深めることが可能となった事や、第0章を改定して物語を再構成・補強できたことで、先の3人の背後関係がより詳細に描ける事ができるようになったのだ
商業作品で作品に値段を付けている状況だったらこんな事できない
だがこれはWEB小説だ。作品の再考察や自主的リテイクでどんどんと既発表分に手を加えていく事が可能なのだ。ならば積極的にやらねば絶対に損である
そこで先の黒龍・ジズ・ジニーロックの背後関係にスポットをあてたスピンオフ的ドラマが生まれることになる
それが第2章の『ファミリー』である
あの3人にどんな背後関係があったかは本編を読んでもらうとして、初期設定段階では見えなかった物が実際に物語を進めているうちに掘り下げられるのは決して珍しくないのである
だがこれはWEBだからこそ許される手法であり、完成された作品が要求される商業作品では決して出来っこない
なので――
だからこそ『プロット段階での入念な考察』が重要となるのである。
登場する人物が物語の中でどんな動きをスルのか? 物語に出ないところではどんな生き様をしているのか? ありとあらゆる可能性をおぼろげでも良いから徹底的に掘り下げて物語の執筆の準備とする必要があるのだ その意味ではスネイルドラゴンのキャラたちは『事前の入念な考察がたりなかったキャラ』だと言えるのである。
さてでは次に行こう
第0章がこんな事になったのは そもそもの第0章が全て第1章有りきであり、 第1章の壮大なプロローグとして書かれていたことに理由がある 第1章に残るものだけを重要視しすぎたのだ。
改定第0章ではその点に気づいて大幅に手を加えている
さて次が第1章だ。
第0章とは逆に第1章は、このアドリブ的悪役が非常に少ない。 驚くほど少ない。
これは第1章が先に書いたとおり『入念なプロット構築』の後に書かれた作品だと言う事が非常に大きい。
第1章は超高層構造物を利用した『立体配置のパニックサスペンス』が話の骨子である。
つまり、時系列を重要視し、登場する全登場人物を、時間の流れによってどう動いているか? 誰が誰にどのような影響を及ぼしているか? 誰がいかにして暗躍し、さらには『読者の視点』の側から、どれが見えて、どれが裏の出来事なのか? と言う事を完全に洗い出し終えてから物語を書き始めたのだ
これは第1章のプロットを組みたてる時に『立体マップ』を手書きで作成して、どの段階で誰がどこに居るのか? と言うことを完全掌握しながら本編を書いていた。
そもそも第1章は初めはWEB小説ではなかった。 第1章を前編・中編・後編の3冊に分け『同人誌』として刊行したのだ。 1冊の本として作成するなら、全話が確立した状態になっていなければならない、 ならば書きながらのアドリブを差し挟む余地は殆ど無い。 なので第1章は登場人物全てが確立された状態で物語が始まったのである。
第1章の悪役は殆どが①か②の事前確率されたキャラなのだ
だが例外が一人だけ居る! それが第1章の『来訪者』に登場した、氷室ことカミソリ明石と言うインテリヤクザである これは第1章をWEB版用に書いてい作業をしていた時に出てきたもので 作品の重要キャラであるステルスヤクザの天龍の直接配下であり、企業舎弟としての側面を持ったバイプレーヤー的悪役が必要になったからだ
これはヤラレ役の頭数を揃えたわけでも、アドリブ展開の行き着いた結果でもない。
物語の初期構想である基本設定段階に確立されたキャラが、後々の行動を開始する以前から物語の本編に影響を及ぼそうと『重要伏線の実行者』としてカミソリ明石と言うキャラを登場させたのだ
言い換えればこれは『本編未登場のキャラが、登場以前の段階でキャラを確立させて、紙面で勝手に動き出した結果』なのである
天龍と言う初期構想キャラが、未登場ながらも個性とドラマを確立させて、明石と言う男を隠れ蓑として『おれはここに居る!』と主張してきたのだ
『キャラが立つ』 『キャラが勝手に動く』
――と言う事は作品を書いている人なら一度は体験することだ だがこの現象も極められれば驚くほどの影響を物語本編におよぼすのである
はっきり言おう この天龍と言う男、とてつもなく扱いにくい!! (でも個性がたっているので動かしやすいのも事実だ)
じつはもう一つ悪役というか被害者と言うか重要キャラクターがいる
第1章に登場するメイドアンドロイドの『メリッサ』である
これは改定第1章を作る際にプロットの再構築と見直しのさいに新たに現れたキャラである。
立ち位置としてはディンキー配下であるため悪役なのだがここでは悪役に数えない
よし、それじゃ再開する!
いよいよ第2章だ!
20% 待ってました! 40% そこに正座しろ 20% 色々と聞きたいことが有ります 40% 我々はあなたに説明を要求する
さてさっき書いた③該当キャラ あそこにこう書いてあったはずだ
3章:ベルトコーネ・ローラ・クラウンを【除く】他の第3章で出てきた悪役全部
( ・`д・´)ノシ
はいもっかいよく見て
いままでの説明から逆算してもらおう
つまり第2章とは『ノープロットを前提に全面アドリブ展開を重視した極めてチャレンジングな作品構成』なのである。
なんでこうなったのか? というとこれには第2章の構成そのものに理由があるのだ
第2章は実は二重ストーリー制なのだ!
高速リニア鉄道を舞台とした鉄道パニック物のサイドA 洋上の未来型スラム都市を舞台としたバトルストーリー物のサイドB
特に先に説明した同人誌版ではサイドAに該当する部分しか執筆されていない 当初の第2章に登場するキャラクターは非常に限定的であり、出ていないキャラのほうが多い。 ディアリオ・エリオットは1シーンのみ、アトラスに至っては全く出ていない なのでこう思ったのだ『じゃ、第2章の時にこいつらって何やってたの?』
正直当初の第2章は物語量が少ない事もあった――
なので第1章に匹敵するストーリーボリュームを作り上げる必要もあった。 ゆえに表の物語に未登場のキャラを中心にして裏の物語を作る事になったのだ
その際に物語の必要条件となったのは以下のとおりだ。
①第1章で捕まらなかった悪役のその後を描く(←ここにアトラスたちの登場の必然性が出る) ②グラウザー世界の中の犯罪の現状を克明に描く ③物語の舞台を『洋上スラム』としそこに様々な犯罪組織が軒を並べている
以上が第2章の裏の物語の条件となる
その他 これを満たすために始められた物語こそが 現在展開されているエピソードの『魔窟の洋上楼閣都市編』なのである。
まさに開けてはいけない『パンドラの箱』を開けてしまったのである。 だが後悔してももう遅い!
混沌とノー・コントロールは、犯罪と治安悪化都市の、最大の特徴である そしてそこには利益と力関係だけが支配する悪徳と暴力のネットワークがあるだけである。 表社会のように秩序だった人々がおとなしく並んでいるわけではないのだ!
それを完全に暴き出して奥の奥まで書こうというのだ!
プロット云々と言うよりも物語を書く上で『そこに一体誰が居るのか?』と言う事を徹底的につぶさに一つ一つ描いていく――そんな地道な作業が始まった――
それが第2章の裏の物語――サイドBの発端である
当初はグラウザーとベルトコーネの決戦を軸にして物語をまとめようとした。 だが事態は悪化する
悪化した要因は次の4つ
①セブンカウンシルと言う悪の評議会を書いてしまった ②ベルトコーネがとにかく強すぎた ③裏町に住む無垢なる住民がゾロゾロゾロ―― ④〝黄昏〟邪悪すぎ
悪い連中がとにかく多い それに加えてハイヘイズの子どもたちやソレを支えるスラム街の人々や さらにはスラム街の電脳ヒーローの『神の雷』の存在が大きい
街角の魅力的な人間ドラマがあちこちに転がっているのだ。その人間ドラマ群の牽引役としてかつてのローラが聖母化してローラママとしてヒロイン化する始末!
それらを大幅にカットして端折ってみせる事もできたのだが、 私はあえてそれにチャレンジした。
『特攻装警世界の洋上スラムにて見かけた魅力的な人々の全てを手を抜くこと無く全部書いてやろう!!』
そう決心したのだ!
だから、魔窟の洋上楼閣都市編は41話を過ぎてもようやくクライマックスなのである。年内に終わるのか? これ―― しかしだ、描いていて収穫はあった。 ものすごいごっつあった
魔窟のスラム都市を手を抜くこと無く描くという試みは私としては成功したと確信している。
特に悪役に絞って説明するなら
セブンカウンシルに属する『7大勢力』 それに属しない『独立勢力』 そしてさらにその裏側に存在する『巨大暗躍組織』
――これらの作品世界の全体像の中での立ち位置を凝縮した形で描けたからである。
キャラの一人ひとりを説明は不可能なので組織を中心に説明する
セブンカウンシルは7つの組織からなる
・翁龍 ・ゼムリブラトヤ ・ブラックブラッド ・ファミリアデラサングレ ・新華幇 ・緋色会 ・サイレントデルタ
個々の組織がいかなるものかは本編を見てもらうとしてここで重要視したのは 『民族性』である。 そもそもマフィアとは『同族性』と『秘密結社』をその傾向として内包している。そこであの洋上スラムに現れるであろう〝民族〟〝種族〟によって傾向を7つに分け、そこに現実的な組織を割り振っていったのだ
中華系黒社会 ロシアン・マフィア 黒人ソサエティ 南米系マフィア 日本ヤクザ社会 中華系華僑結社
そこにさらに特攻装警の未来世界ならではの組織として ハイテクアバター組織『サイレントデルタ』を設けたのである
あとは幹部と実働部隊と首魁をきめて動かすだけである
さらにここに『独立勢力』が加わる
無国籍孤児集団『ハイヘイズ』 クラウンとその一派 電脳犯罪者『シェンレイ』こと『神の雷』
そして国家権力の悪しき側面の具現化である黒い盤古『情報戦特化小隊』
――とこれらを物語の中に配置し描いたのだ。
だがまだ足りない さらに世界観の裏側で笑みを浮かべながら悪巧みをするのが『巨大暗躍組織』である 現在物語の片隅に姿をあらわしているのは『黄昏』である 第1章にてカミソリ明石がもたらしたあの情報である。 そこにグラウザーの作品世界の裏の裏のさらに目に見えない大規模構造の一端を垣間見せたのである
その――『グラウザーの作品世界の裏の裏のさらに目に見えない大規模構造』――こそが、①の『初期設定段階で世界観の中に組み込むために既に造ってあった』――につながる物なのだ。
いずれ登場するであろう物語の骨子の基礎となる重要悪役とそれにまつわるエピソード それらがいずれ登場するときの足がかりとして第2章の魔窟の洋上楼閣都市編で登場する様々な悪役たちは、物語の進行の必要に迫られて半ば生み出されたからと言って描写に手抜きは一切許されない。 後々に現れるであろう『大規模プロット』の中では洋上スラムの人々はあまりにも重要だからだ。
今夜の講座の締めとしてある例を語って終わりとする
海賊漫画の有名作品『ワンピース』である 主人公のルフィ一味が一度敗北を経て2年間の修行 そしてシャボンディ諸島での再結集、その際に描かれた新キャラクター群として搭乗したのが『最悪の世代』と呼ばれるルーキー海賊団のあまりに個性的な連中である 当初コレを見た時に誰もが入念な設定づくりやプロット構築を経てつくられたと思うだろう だが実際には、以前から決められていたのはルフィーの他にはトラファルガー・ロー程度で、それ以外は殆どがそのエピソードが欠かれる直前に即興に近い形で決められたのだと言う。
アドリブにて必要な数を揃えて、ルフィたちの再結集のエピソードにふさわしい、『様々な海賊団がシノギを削り、競い合いぶつかりあう混沌とした猥雑さ』を作者の尾田さんは描いてみせたのだ。
だからこそ言えるのは――
『アドリブ展開だからと言って恥ずかしくはない』 『魅力的なキャラクターはアドリブでも生み出せる』
――と言う事である
要は①②③のキャラの成り立ちを必要に応じて使い分けることだと言えるのである。
(よし! 上手くまとまった(汗)) (ーー;)
さて残りの④だがこれは気にすることはない 初期構想で設定してあっても、出す場所が想定通りに描けずに、結局『余ったいらないキャラ』と化することはよくあることなのだ 特に背景世界設定や世界観を入念につくって大風呂敷を事前に作り上げておくスタイルの作り方をする場合、作りすぎた部分が『入り切らすに余る』と言う事は決して珍しく無いのだ。 いらないものを無理に物語に納めても、バランスが崩れるだけだ
いらないものはいらないのだ
今夜のライブツイート講座 『特攻装警グラウザーの悪役裏話③』はこれにて終わりである!
さて次回だが――
つ【スマホでの音声入力による口述筆記】
――について講座を行おうと思っている!
さてでは今度こそこれにて!
お疲れ様でした!!!!!すごい食いつきに驚きつつ今夜はコレにてwww
特攻装警グラウザーの最新話『人間の欠片』の3分の1はこのスマホ口述筆記で書かれている。
どこが口述筆記の部分なのかはその目で見て確かめてみて欲しい
(その時、できれば感想とか置いてってもらえると嬉しい)
ちなみにAndroid限定です!
iPhoneは私がiPhoneをもってないので検証できません 申し訳ないです でも似たようなアプリはあるはずなので参考にしてください
さてでは今度こそこれにて!
お疲れ様でした!!!!!
うわー、遅れたー!!
今から始めます!!
『特攻装警グラウザー打ち明け話、パート3(2)』
ライブツイート講座、特攻装警グラウザーにおける悪役について第2回!
さて準備はいいか?
前回は拙作、特攻装警グラウザーにおける悪役の成り立ちについて話した。
①初期設定段階で世界観の中に組み込むために既に造ってあった ②プロットを考察する段階で生み出された ③執筆を開始してからお話の流れで自然発生 ④初期構想段階では造ってあったが出す場所がなく消滅
この①が前回だ。
①は初期構想段階から物語の根幹に関わる部分ですでに構築ずみのキャラクターのことだ。もっとも重要でありストーリーのキーとなるキャラクターだ。だからストーリーに絡ませやすく伏線もたくさん込められる
マリオネット・ディンキーとその一味、 緋色会のステルスヤクザの天龍 LOST B. これらが①に該当する。
そして次が②の『プロットを考察する段階で生み出された』に該当する悪役たちだ。
次にコレについて解説する。
さて②の条件に該当する悪役だが、①の条件に見合わないということは―― 初期設定段階では生み出されていなかったか、おぼろげな状態でしか規定されていなかったと言うことになる
何れにせよ文章を書く前に設定されるのだから①のキャラに継いで比較的重要な役割をはたすべく造られたと言うことになる
作中での具体例をあげるなら――
①第0章に登場したスネイルドラゴンの黒竜 ②第1章の初期プロット段階でのディンキー一味のマリオネットたち(ガイズ3とシスター4) ③第2章初期プロットでのクラウンとその配下の者たち
これらが2のカテゴリーに該当する悪役たちだ。以下に解説する
まずスネイルドラゴンの黒竜
第0書においてディンキーの日本上陸を仕切り、横浜港での特攻装警たちの大立ち回りの相手をさせる為に作り出された悪役だ。
正直言って読者でも印象に残っている人は少ないと思う。
なぜなら次に上げる理由がからんでいる。
そもそも第0章は、第1章から始まる本編開始前の『プレストーリー』であり 特攻装警と言うメインキャラクター群を読者に説明するために設けられた章なのである
そして黒竜はそのキャラクター紹介のセクションにおいて全ての特攻装警が登場するにふさわしい『きっかけ』となるキャラにすぎないのだ
つまりは第0章では『グラウザーを除く全特攻装警の紹介』と言うプロット上の目的があり、特攻装警たちをより魅力的に引き出すための『後に引かない一過性の重要悪役』と言う立ち位置のキャラクターが必要だったのである。
様々な初期設定を考慮した結果、武装暴走族と言う初期設定から『スネイルドラゴン』と言うアイディアが出て、それを第0章の中でのみ統率する殺られキャラがどうしても必要となった
適度に悪く、適度に強く、適度にカリスマ性がありのちのディンキー登場のいとぐちとなればOK――それが黒竜なのだ
そして彼は十分に初期目的を果たしてくれた。見事ディンキーの配下が紙面に搭乗した段階で、より強く印象的に次の悪役であるディンキー一味に『ド派手にバトンタッチ』してもらう必要がある。
それ故に第0章の第8話『戦闘・第2ラウンド』にて見事に真っ二つに斬られてもらったのだ
少年犯罪という絡みから特攻装警のセンチュリーと強い因縁があり、そのセンチュリーの眼前で、後のセンチュリーの好敵手となる人斬りアンドロイドのコナンの手によって真っ向両断の人間唐竹割り。ここまでド派手に演出されれば彼も本望だろう。見事、彼は役割を果たしたのである。
そして次が第1章におけるディンキー一味の配下である『マリオネットたち』である
第1章における初期設定からリンクしている悪役がマリオネット・ディンキー本人だと言うことは解ってもらえたと思う。だが実際に第1章が始まるとディンキーの配下として手足のごとく動き回る悪役が必要となる
プロット上、ディンキーの配下に以下の条件が必要となる
①特攻装警たち6体と頭数と能力においてバランスが取れている ②ディンキーが仕組んだビル乗っ取りと言う『犯罪計画』を実行するために求められる能力をそれぞれが保有している ③各特攻装警たちとライバル関係が成立し得る『個性』がある
そのため私はマリオネットを2つに分けることにした
①暗殺襲撃の主戦力 ⇒ シスター4 ②電脳・惨殺・物理破壊と機能特化 ⇒ ガイズ3
シスター4の役割はシンプルだ。
1000Mビルの第4ブロックにて武装警察部隊を襲撃し暗殺対象の英国アカデミーメンバーを追い回せればいい。 そして特攻装警たちを一度は敗退させ、バトルエピソードとしての駆け引きの一端を担えれば条件としては十分だった。
これを――
・パワーファイター ・炎熱系 ・電磁波 ・高速戦闘
の4つに小分けし、各持ち場を与えてプロット上に配置したのだ。 あとは特攻装警たちの戦線復活に伴い、一人、また一人と倒れてもらうだけである。
唯一、第2章に生き残ったのはキャライラストを紹介した『ローラ』である。
もっとも貧弱な高速戦闘タイプ 彼女が生き残ることで、ディンキーのマリオネットをめぐるエピソードは、特攻装警と言う物語のメインシナプスの一つとして重要な役目を果たすこととなる。
第2章でもローラが活躍する理由がここにあるのだ 彼女が特攻装警たちの対の鏡として存在意義を持ち続けているのである
さて次がガイズ3 ディンキーにとって主戦力といえる存在たちだ
そしてそれぞれが――
コナン ⇔ センチュリー ガルディノ ⇔ ディアリオ ベルトコーネ ⇔ アトラス
――と、第1章初期から何らかのエピソードを経て因縁関係になるように注意を払ってプロットを組んだ。
彼ら3人はシスター4とは異なり第1章におけるバトルエピソードの重要なクライマックスの担い手で有るという特徴がある。全特攻装警が最上階の第4ブロックに到達した後、特攻装警たちと総力戦を繰り広げる。
そして最大戦力である彼ら3人を討ち倒すことでアトラスからエリオットに至るまでの特攻装警たちのバトルの盛り上がりは最高潮を迎えることになる。
ガイズ3を倒す事――これが第1章の物語の終了条件として成立するのだ このためガイズ3の3人は個々の個性もさることながら戦闘力として強力であることが非常に需要であり、言い換えれば戦闘力によってキャラが立っている必要がある
これはバトル特化のキャラの宿命であり、ましてや悪役として倒されるのが重要であるなら戦闘力として有能であることが必須条件なのだ
この傾向を如実に表しているのがマリオネット中、最大戦力である
『ベルトコーネ』である。
その非常識なまでの無敵っぷり――第2章まで続く無茶苦茶さである。 正直言おう
『強くしすぎた(´・ω・`)』
おいおい(;・∀・) : 50% あれ収集どうすんのよ? (´Д`) : 33% あ、やっぱり(;^ω^) :17
ここで私からバトル物を志向する人々へ最大限の忠告だ
『クライマックスのバトルを担う悪役の総合戦闘力と、主人公たちの総合戦闘力は、可能な限り差がなくバランスが取れた状態か、わずかに悪役の方が強く、主人公たちが有る程度努力をする事で乗り越えられるくらいがベスト』
――と言うことだ。
悪役っぷりを印象付けようとやたらと強力しにしたり、 主人公たちが強すぎて戦闘上のバランスを欠いていたりすると、 クライマックスのエピソードの収集がつかなくなったり、時間がかかったり、 逆にあっさりと終わってしまい、主人公たちの見せ所がなくなってしまったりするのだ
敵と主人公たちのパワーバランス―― バトル物のジャンルでは何よりも重要だ。
ファンタジーでも SFでも 異能バトルでも 格闘技でも 戦争物でも これは非常に重要なキーとなる!
入念に何度も何度も検討したまえ! でないと後から後悔するぞ!!
(経験者は語る)
さてさて②のプロット段階の悪役――、次で最後となるが――
クラウンとその配下たちだ。
第1章のラストでの暗躍、 第2章での縦横無尽の暴れまわりぶり 敵でもない、かと言って味方でもない。 正義とはいえず、悪というほど邪悪ではない それが第2章のキーマンであるクラウンというキャラなのだ
そもそも第2章はダブルストーリーである。
街の表の面を描いたサイドA 街の裏の面を描いたサイドB
――この2つのストーリーを交互に自由自在に行き来できるキャラが必要となる。
つまり表の街で大事件を引き起こすゲームメーカー 反対に裏の街での見届人であるトリックスター
つまりこの2つの特性を持ち、しかもすべての行動が破綻しないことが重要となるのだ!
だからこそ非現実的なピエロと言う個性がクラウンには与えられ、物語のいかなる地点にも自由自在に神出鬼没に姿を表してくれるように彼の個性を組み立てたのだ。
そしてこれは大変成功したと思う。 第2章は闇社会の混沌とした実情をテーマに据えている。実に沢山の人々が行き交っている。通常ならばその人物群の中でいかに特攻装警たちと言えども、警察キャラの立場の枠を超えて無節操に姿を表すのは到底不可能である。
だがここに制約を可能な限り受けないフリーダムなキャラが居たらどうだろう?
カオスな闇街に音もなく現れ 警視庁の最奥部に突如出現し 超高層ビルの最上階から少女を連れ去り 孤児たちの前に現れて危機を救い 時には複雑な立場の人間たちが行き交う戦場ですべての人々の間に立ち 変幻自在に動き回る。
そう、これが正体不明である事を最大限に活かした『トリックスター』と言う個性を有したキャラクターの強みなのだ
もちろん背景設定として物語の根幹設定にきちんとリンクした必然性が必要であり無節操に自由だからOKなのではない事は念押ししていおく。
(クラウンも非常に複雑な背景設定があるのだ!)
総括すると②のプロット考察の段階で生まれた悪役と言うのは―― そのプロットの流れを牽引し、主人公たちの行動の障害となり時には誘導役として『便利』である事が非常に重要となる
そのため物語の根幹設定にもある程度噛んでいることが求められ無節操に生み出せるキャラで無い事はわかるはずだ
ここまでが②の『プロットを考察する段階で生み出された』の部分の説明である。
ご理解いただけただろうか?
さて!
次回はいよいよ―― ③の『執筆を開始してからお話の流れで自然発生』
④の『初期構想段階では造ってあったが出す場所がなく消滅』 ――についての説明である。
このうち③の悪役キャラは『臨機応変』と言うファクターが大変重要になるのだ。
そしてグラウザーの中の『あのキャラクターたち』が③だと知って驚く人も出るはずだ。
さて次回、特攻装警グラウザーの悪役の裏話解説③に続く!!
それではこれにて!
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